有藤通世氏 新庄監督の選手「お試し期間」あとわずか…仕上げも必要に

[ 2022年2月14日 05:30 ]

練習試合   日本ハム2―6楽天 ( 2022年2月13日    金武 )

<楽・日>三塁の守備に就く清水(撮影・高橋茂夫)
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 【有藤通世 視点】日本ハムが捕手の清水と宇佐見を三塁で起用した。野手の動きの観点から捕手が三塁を守るのは容易ではない。正面のゴロならきっちりと打球を止める作業はできるが、左右のフットワークがどれだけできるか。投手は簡単に右打者の内角を攻められなくなる。

 新庄監督の狙いはチームに緊張感を持たせることと、清水と宇佐見を実戦で数多く打席に立たせたいということだろう。最大限多くの選手に出場機会を与えるためにポジションを入れ替えながら起用する。選手は指揮官の本気度を体で感じ、結果を残そうと必死になる。この試合、日本ハムは31打者のうち21人がファーストストライクを打ちにいっている。それもベンチの指示。全てが新庄監督が選手を「試す作業」だ。

 ただわずか4安打。開幕から逆算すると「試し」が許される時間はあと1週間か10日。その間にポジションを固定し、残された時間でチームを仕上げなくてはならない。その先はコーチの力量も試されることになる。(スポニチ本紙評論家)

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