楽天ドラ2・安田　新庄ビッグボスに先制パンチ！初対戦で豪快二塁打

練習試合   楽天6―2日本ハム （ 2022年2月13日    金武 ）

＜楽天・日本ハム＞楽天の3番手で登板した松井友（右）は3人で抑え笑顔で安田とグラブタッチ（撮影・篠原岳夫）
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　初めて見る「生ビッグボス」に名刺代わりの一撃だった。2点リードの8回2死二塁。「東北のゴジラ」こと、楽天のドラフト2位・安田（愛知大）が、自慢の打棒を見せつけた。

　2ボールからの3球目だ。沈みながら外角に逃げる低めのシンカー。体勢を崩されることなく、バットの先で捉えた打球が左中間を破った。実戦2試合目、5打席目での“プロ初安打＆初打点”となる適時二塁打。「先っちょに当たって音も鈍かった。ベストヒットではなかったけど、1本出てうれしかった」と笑みがこぼれた。

　お互いに今季初めて同一リーグ相手の練習試合。「5番・捕手」で初先発し、特別ルールで6回からは指名打者としてフル出場した。「非常に楽しかった」と振り返ったが、まだ目が慣れてない変化球攻めに苦しんだ。初回の1打席目は全6球が変化球で見逃し三振。一ゴロだった2打席目も2球とも変化球で、3打席目はカウント1―1から4球連続スライダーで空振り三振だった。

　3打席連続無安打の後、辰己から「左中間を意識する」と助言を受けた。「プロの投手はコントロールや切れが凄い。自分のスイングができていなかった」。すぐに修正ポイントを理解し、イメージ通りのスイングできっちり長打を放った。

　守備では強肩を発動して2回に2試合連続で二盗を阻止。「しっかりコントロールできた。自信になる」と胸を張る。石井監督に対してはもちろん、「オーラがあって見入ってしまった」という敵将にも強烈なインパクトを与えたはずだ。（重光　晋太郎）