阪神・マルテよ、「伝説助っ人」になれ 矢野監督が期待たっぷり「100打点指令」

[ 2022年2月14日 05:30 ]

<阪神>矢野監督(左)の前でフリー打撃を行うマルテ(撮影・大森 寛明)
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 期待たっぷりの「100打点指令」だ。今季4年目を迎える阪神・ジェフリー・マルテ内野手(30)に、矢野燿大監督(53)からノルマが設定された。キャンプインから状態の良さを見せつけるM砲。13日のランチ特打では、秋山から豪快な一発を放った。

 「いい状態でいけたかなと思います。いい球ですけど、しっかり打てた。もう少しで試合に近づいて来ているところもあるので、そういう意味でもいい準備ができている」

 調整段階とはいえ、昨季まで2年連続2桁投手が投じる“生きた球”にきっちりと対応した。左中間への柵越えは、直球をとらえたもの。秋山をして「良いスイングをしていた」と言わしめた。10日の特打で対戦した岩貞からも柵越えを放つなど、首脳陣に改めて好調ぶりをアピール。矢野監督が具体的な数字を提示したのも、期待の表れに他ならない。

 「いつ実戦に入っても、そんなに違和感なく打席に立てるんだろうなという感じに見える。あいつにも言ったんだけど、100打点ぐらい挙げてもらえるようにいけよと、いってくれよとは言った」

 伝説の一員に加わりたい。球団助っ人の100打点達成は過去5回。85年のバース、03年のアリアスが大台に到達した年は、リーグ優勝した吉兆データもある。直近では14年ゴメスの109打点。今シーズンは4番候補の一人としても期待がかかるが「監督の決められたところで、そこで準備できるように」と決意を込めた。

 この日で第3クールが終了。連日にわたり、早出特守を行うなど体調も万全だ。指揮官は「そこらへんぐらいから出るんじゃないかな」と23日の広島戦での実戦出場を示唆。「去年の(打撃)成績を上回るということだけ。それが優勝に直結するだけだと思う。それだけを意識しています」。背番号31は、いまは静かに闘志を燃やしている。(石崎 祥平)

 《4人が5度100打点以上》阪神外国人選手のシーズン100打点以上は85年のバース134打点を筆頭に、14年のゴメスまで4人が5度到達。プロ野球の外国人選手で最多は99年ローズ(横浜)の153打点。マルテは今季NPB4年目。初来日からシーズン100打点到達にかかった年数は前出99年ローズの7年が最も遅く、84年スティーブ(西)と17年ロペス(巨→D)の5年、03年アリアス(オ→神)と17年デスパイネ(ロ→ソ)の4年が続く。阪神在籍の到達者で最も遅かったのは、85年バースの3年目。

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2022年2月14日のニュース