広島・佐々岡監督 新星出てコイ!沖縄2次キャンプで若手サバイバルを予告、「6番勝負」開幕だ

[ 2022年2月14日 05:30 ]

<広島キャンプ>練習を見つめる佐々岡監督 (撮影・奥 調)
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 広島は13日、宮崎・日南での1次キャンプを打ち上げ、15日からの2次キャンプに備えて沖縄に移動した。佐々岡真司監督(54)は、沖縄で若手のふるい落としを本格化させると明言。現在2軍調整中の松山らの実績組は、3月から次々と1軍に合流する。1軍生き残りを目指す選手は今月の対外試合6試合での結果を残すことが不可欠。今季のブレーク候補を見極める「沖縄6番勝負」が幕を開ける。

 1軍発進で沖縄切符を与えられなかったのは、高橋昂の1人のみだった。だが、それは、ふるい落としが先延ばしされただけに過ぎない。佐々岡監督は、沖縄での非情な若手サバイバルの開幕を予告した。

 「2軍には実績組がいるという意識を持ち、まだまだ競争ということを忘れることなく沖縄に行ってほしい」

 長野、松山、田中広、安部、西川、坂倉、野村、フランスア、コルニエル…。この全員が2、3軍の選手である。実績を考慮され独自調整が認められた者、新型コロナ陽性で調整が遅れた者など1軍から外れた理由はそれぞれながら、春季キャンプ終了後の3月に入ってから順を追って1軍に合流する予定だ。その際、1軍からの入れ替え要員にならない方法は一つ。沖縄での「実戦6番勝負」で結果を残すしかない。

 「対外試合でアピールできるか。3月に入れば、2軍選手の報告次第で入れ替えをするのは当然のこと。こっち(1軍)にいるメンバーは必死でしょう」

 1軍未出場の選手が新人を含めて8人を数えるなど、若手中心の日南1次キャンプでは新たな風が吹いた。鈴木が抜けた外野は争奪戦が始まり、社会人卒のドラフト3位・中村健(トヨタ自動車)、同6位・末包(大阪ガス)が競争を活性化。さらに指揮官は「(新人野手が)声を出して雰囲気もよくなった。そういう部分でもアピールをしてくれた」と盛り上げ役としての評価も忘れなかった。

 「投手はストライク先行を少しずつでき始めているので続けてほしい。野手も走塁面などいろんな課題を克服できてきた。沖縄に行って、実戦の中で一つ二つとレベルを上げてほしい」。明るく楽しい雰囲気は、ここから徐々に変わる。脱落者が必ず生まれる「沖縄バトル」が幕を開ける。(河合 洋介)

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2022年2月14日のニュース