オリックス・宮城 さらなる進化へ能見から宝刀フォークの極意伝授「バラツキあったけど感覚も良かった」

[ 2022年2月9日 05:30 ]

<オリックス春季キャンプ>能見(左)からフォークの握りを教わる宮城(撮影・後藤 大輝)
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 オリックス・宮城が春季キャンプ第2クール最終日の8日、投手コーチを兼任する能見からフォークを伝授された。室内練習場で自ら歩み寄り、尋ねたのは“伝家の宝刀”だ。能見が操る数種類の軌道のうち「シンカー気味」に落とす極意を身ぶり手ぶりで学んだ。

 「フォークの話を聞きました。失敗例として、右打者の内側に落ちると、意外と簡単に当てられて飛んでいくと。僕の場合は“シンカー気味に沈む回転のかけ方で落としていった方がいいかも”と」

 昨季は直球にスライダーやカーブ、チェンジアップの緩急で翻弄(ほんろう)し、13勝(4敗)を挙げて新人王に輝いた。フォークも昨季途中から挑戦。「チェンジアップはタイミングをずらせば打者は振ってくれるけど、ゾーンを外れると振ってくれない。チェンジアップとフォークの二段構えの見せ方ができる」と習得を目指してきた。

 「握りは能見さんと同じ浅めに握って(リリース時に)人さし指側に(力を)というイメージ。能見さんクラスになると、いろんな落ち方がある。僕のチェンジアップも下に落ちるのと逃げていくのと2種類ある。それで(フォークも投げ分けを)言ってくれたのだと思う」

 ブルペンではコロナ陽性から復帰後初めて捕手を座らせ、約50球を投げた。「バラツキはあったけど、感覚も良かった。ここからまたレベルアップして頑張っていきたい」。まだ20歳の3年目。リーグ連覇への原動力として進化を期した。(湯澤 涼)

 ▽能見のフォーク 阪神時代から武器とし、12年には172三振で奪三振王。集計の残る14年以降も三振を奪った球種としてはフォーク系が最多の48%で、最後に規定投球回に達した16年も50%を占めた。

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