松坂大輔氏 日本ハム・新庄監督の内外野入れ替え“3つの狙い”

[ 2022年2月9日 05:30 ]

<練習試合 神・日>藤浪(中央)や岩貞(左)と談笑する松坂氏
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 【平成の怪物が行く 松坂大輔の探球】驚きとともに、今後がより楽しみになりました。日本ハム・新庄監督の初の対外試合。先発オーダーの発表の仕方、内外野を入れ替えた布陣――。実際に試合でやるのかとビックリしましたし、面白いなと思って見ていました。

 選手は誰一人、試合直前の場内アナウンスまでスタメンを知らなかったそうです。一塁ベンチ前で盛り上がっていましたね。新庄監督の狙いは、選手により緊張感を持たせることなのかなと思いました。いつ、どこにチャンスがあるか分からない。そういう意識の持たせ方をすることで、選手も普段からの練習の取り組み方が変わってくるのではないでしょうか。

 内外野の入れ替えも狙いがあります。(1)「見え方の違い」。例えば内野手が外野に入った場合。普段と違った角度で打者の動きや打球、バッテリーの配球やしぐさなどを見ることができます。それを本来のポジションを守る時にも生かせると思います。(2)は「選手の可能性」。複数のポジションを守れることで選手にとっては出場するチャンスが増えます。そして(3)が「リスク管理」。仮に選手が故障したケースでも、複数ポジション制なら新しい選手に頼らなくても現有戦力でカバーすることも可能になる、という点です。

 選手が見てもらえるような舞台づくり、お膳立ては、新庄監督がしてくれています。あとは、選手はいいプレーを見せるだけ。公式戦では誰を選び、どんなメンバーでどのようにシーズンに入っていくのか。気になることは本当にたくさんあります。キャンプ、オープン戦と見ていくのが凄く楽しみですね。(スポニチ本紙評論家)

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2022年2月9日のニュース