西武「シークエンスバット」で強力打線復活へ グリップ2本で「手首こねる」のを防ぐ矯正具導入

[ 2022年2月9日 05:30 ]

<西武・南郷キャンプ>シークエンスバットを使って打撃練習する呉(撮影・尾崎 有希)
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 【キャンプ追球 ここにFOCUS】グリップが2本に分かれ、持ち手が2カ所ある珍バット。全長64センチ、重さ1キロの輸入品でティー打撃を行う。新任の西武・平石打撃コーチが「面白いと思って用意した。感覚を体現できる分かりやすい道具」と宮崎・南郷キャンプで導入した。その名も「シークエンスバット」だ。

 両手が離れているため、ボールを捉える瞬間に手首を返すことができない。インパクト時に手首が返ると、ボールを引っかけてしまいゴロが増えやすい。いわゆる「手首をこねる」のを防ぐ矯正具だ。手首を返せないため、バットが地面と平行移動する時間が増え、投球の軌道に長く入れられる。「点」ではなく「線」で捉えるスイング軌道に矯正。平石コーチは「ミートポイントの幅、インパクトのゾーンを広げるイメージ」と説明した。

 オリックス・杉本が取り入れ、昨年本塁打王に覚醒した。正三塁手候補の渡部はティー打撃で使い「右肘、左肘の力みがなくなって、スムーズなスイングができる」。秘密兵器で強力打線復活を図る。(神田 佑)

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2022年2月9日のニュース