ロッテ高卒ドラ1捕手・松川 16年ぶり快挙の開幕1軍あるぞ!二盗2度阻止&右翼線二塁打

[ 2022年2月9日 05:30 ]

<ロッテ石垣島キャンプ>シート打撃で二塁を狙った西巻を刺す松川(撮影・長久保 豊)
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 開幕1軍も射止める。ロッテの高卒ドラフト1位捕手・松川(市和歌山)がシート打撃で攻守に存在感を示した。「打者相手でバッテリーを組むのは初めてだったが、投手と話し合いながらできた」と二盗を2度阻止し、バットでは右翼線に二塁打を放った。

 2ボール2ストライクでスタートした西巻を二塁への好送球で仕留めると、ドラフト2位の池田(国士舘大)も二塁で刺した。「サインプレーや、声の質を上げていきたい」と満足していないが、実戦形式での初マスク。7度企図された中での2盗塁刺で、投手のクイックモーションが完成していない現時点では十分な結果だった。

 2秒を切れば一流と言われる、捕球から二塁への送球タイムは1・8秒台。高校通算43本塁打の打力も売りだが、球団スカウト陣の評価は「肩も超高校級」だった。バットでも「初球からどんどん振っていこうと思った」と一、三塁の状況で成田のファーストストライクを捉え、右翼線に適時二塁打を放った。

 井口監督は「全てに平均値が高い」と絶賛し、対外試合が中心となる15日からの沖縄本島での2次キャンプメンバー入りを明言。さらに「そのまま開幕(1軍)もあるかもしれない。それくらい、いいものを見せてくれている」と言い切った。

 平成(89年)以降では、89年の大洋・谷繁、06年の西武・炭谷の2人しかいない高卒新人捕手の開幕1軍。松川は「ここから本当に結果が求められてくる。しっかりアピールしたい」と実戦へ向け引き締めた。その先に、16年ぶりとなる快挙が見えてくる。(君島 圭介)

 ◇松川 虎生(まつかわ・こう)2003年(平15)10月20日生まれ、大阪府阪南市出身の18歳。小学1年から野球を始め、中学1年時から捕手に転向。DeNAのドラフト1位・小園と中学時在籍の貝塚ヤング時代からバッテリーを組み、市和歌山で21年春のセンバツ出場。昨秋のドラフトでロッテに1位指名され入団した。1メートル78、98キロ。右投げ右打ち。

 《85年以降は谷繁、炭谷だけ》高卒新人捕手の開幕1軍入りは、85年以降では89年谷繁元信(大洋)、06年炭谷(西=現楽天)の2人だけで、ロッテにはいない。ロッテの高卒新人が開幕1軍入りを果たすと、19年の藤原(外野手)以来になる。

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