阪神・高寺「今年は1軍の戦力になる」高卒2年目で開花の予感、初打席中前打でファンに強烈アピール

[ 2022年2月9日 05:30 ]

練習試合   阪神2ー6日本ハム ( 2022年2月8日    宜野座 )

<練習試合 神・日>7回、高寺が中前打を放つ
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 今春初の対外試合。グラウンドでのインタビューに選ばれたのが阪神・高寺だった。震える言葉が初々しい。「高卒2年目の高寺です」。スタンドと中継を見ているファンに向けて、自身をアピールした。

 何よりも欲しい結果を出した。5回から遊撃に就き、唯一回ってきた7回の打席でカウント2―1から中前打。18年春夏の甲子園大会で大阪桐蔭の連覇に貢献した柿木を一振りで攻略した。主力が退いた4回以降では唯一の安打を記録。新庄ハムの元気と若さに、高寺だけが対抗した格好だ。

 5日の紅白戦でも2安打でデビューし、実戦2試合で4打数3安打。矢野監督も「打撃センスはちょっと人と違うものがある」と非凡な才能を認めた。7回も守備では二ゴロ併殺も成功させ、1軍キャンプ初抜てきでアピールを続けている。

 「しっかり1打席で結果を出せたのは良かったけど、まだ満足はしていない。1本だけじゃダメ。技術はまだまだ。打率を残せるバッターになって、今年は1軍の戦力になる」

 出塁後は初球に二盗に挑んで失敗。矢野監督から「セーフになるために何が必要か、本人が答えを出すことが大事」と背中を押され、「アウトになった原因をしっかり考え、これからも挑戦する」と前を向いた。(鈴木 光)

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2022年2月9日のニュース