阪神・近本 「ヨガ」「水泳」「サッカー」「体操」「アニマル」で5種目トレで強靭ボディーつくる

[ 2022年1月13日 05:30 ]

沖永良部島での自主トレを公開した近本(球団提供)
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 阪神・近本光司外野手(27)が12日、鹿児島県の沖永良部島で自主トレを公開。昨オフから取り組むヨガ、水泳に加え、今年からは新たにサッカー、アニマルトレ、体操(バク転・バク宙)を導入した「5種目トレ」でパフォーマンス向上につなげていく構えだ。昨季はシーズン終盤に右脚を負傷して全試合出場に3試合届かなかった。今季はフル回転で悲願の優勝に貢献するためにも、南国の地で強靱(きょうじん)な肉体づくりに励む。

 大阪から直線距離で約1050キロ離れた沖永良部島で近本は充実の汗を流している。島の大自然を全身に感じながら、ヨガ、水泳、体操、サッカー、アニマルトレーニングに励んでいた。異例の「5種目トレ」に取り組む明確な理由があった。

 「砂浜でアニマルトレーニングをして、体幹だったり、肩のポジションを(強化できるので)やってよかった。あと、ヨガだったり、去年はサッカーはできなかったんですけど、今年は動き出しの段階でサッカーをして体を動かしている」

 午前中の約2時間半はバットもボールも一切使わない。砂浜では四足歩行で体幹を鍛えるほか、ヨガも取り入れ、バランス感覚を養っていく。水泳では肩周りの柔軟性を高め、サッカーでは心肺機能や俊敏な動きに対応する力を身につけることが狙いだ。

 昨年末の淡路島自主トレからは脳と体に刺激を入れることを目的に体操(バク転・バク宙)も導入した。練習をサポートする仲林久善トレーナーには事前に“やりたいことリスト”を送り、その中にバク転・バク宙を提示。すでにバク転は補助なしでできており、飽くなき探究心で前へと突き進む。当然ながら野球と異なる競技を取り入れるメリットも理解している。

 「(今は)練習のための練習だと思う。野球ではこういうふうにバットを使って、ここの筋肉を使って、こういうふうに打つというの(流れ)がある。その再現性を、できるレベルをあげていく。野球は投げる、打つ、走るというのがあるので、(動き)全体にもつながりますし、個人としての能力も上がるんじゃないかなと」

 昨季はシーズン終盤に右ハムストリング(太腿裏)を負傷した。その影響で全試合出場には3試合届かず、勝率わずか5厘差でリーグ優勝も逃した。「本当に悔しい思いをした。けがをしてしまったせいで勝ちきれなかったというのはある。責任を感じている」。今季は悲願の全試合フル回転を決意して始動。期待のリードオフマンが約2週間の離島トレでシーズン完走への土台づくりに励む。(長谷川 凡記)

 ○…近本の個人トレーナーでRIZIN女子スーパーアトム級王者・浜崎朱加やボクシングの寺地拳四朗らのトレーナーも務める仲林久善氏は昨季からの成長を認め、今季のスタートダッシュを確信した。「(去年より)安定感が出てきた。神経伝達や、刺激を入れるという部分、考え方はすごく成長していると思う。今年は早い段階で(成果として)出てくるのではないかと考えている」。自主トレでも筋肉の柔軟性や関節の可動域をテーマに置いた指導で成長を後押ししていく。

 ○…近本は沖永良部島の島民から熱烈な歓迎を受け、サポートにも感謝した。「サポートしてくれる人も一緒に巻き込んで、みんなで楽しくやりたい。島の人たちにも伝わればいいなと思っています」。練習では常時4、5人が球拾いや施設の整備を行ってくれているという。運営の手伝いをする和泊町役場職員の瀬川文慎(とものり)さんは「子どもたちも活躍を喜んでいます。これからも沖永良部を選んでくれるなら、施設をもっと充実させていきたい」と今後の協力を約束した。

 ▽沖永良部島(おきのえらぶじま)鹿児島県・奄美諸島の南西部に位置する島で、九州本島から南へ約550キロ、沖縄本島からは北へ約60キロの距離にある。周囲55・8キロ、面積93・7平方キロ。人口約1万3000人。温暖な亜熱帯性気候で1月の平均気温約16度は沖縄本島とほぼ同じ。

 ▽アニマルフロー 米国発祥の動物の動きを取り入れたエクササイズ。体幹の強化や柔軟性、俊敏性の向上などに効果があり、ラグビー日本代表などトップアスリートも採用している。道具を使わず自宅でも手軽に行えるため、近本は新型コロナで開幕が6月まで遅れた20年、5月5日こどもの日にファンに向けた映像メッセージで、アニマルフローを「おうち時間の過ごし方」として紹介している。

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