MLB 14日に労使交渉再開へ!ロックアウト突入から1カ月半…ようやく誠也の交渉再開にも光

[ 2022年1月13日 05:30 ]

メジャー移籍を目指す鈴木誠也
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 新労使協定締結に向けた交渉が決裂している大リーグ機構(MLB)と選手会が、13日(日本時間14日)にビデオ会議による交渉を行うと11日(同12日)、複数の米メディアが報じた。昨年12月2日に労使に絡む活動が止まるロックアウト突入後、主要テーマについての会談は今回が初めて。ポスティングシステムでメジャー移籍を目指す広島・鈴木誠也外野手(27)の交渉再開にも、光が見えてきた。

 ロックアウト突入から、約1カ月半。機構側と選手会側が、ようやく本格交渉のテーブルに着く。昨年12月中旬にも協議の場は設けられたが、議題は日程や薬物問題などについて。決裂の要因となっている収益分配の見直しやフリーエージェント(FA)の権利取得条件など、主要テーマの議論は双方の主張の隔たりが大きく、先送りになっていた。

 例えば、選手会は年俸総額が規定額を超えた球団に発生する課徴金(ぜいたく税)の規定を2億1000万ドル(約242億円)から2億4500万ドル(約282億円)への引き上げを主張。機構側は2億1400万ドル(約246億円)を求めている。MLBは新たな提案を用意しているといい、双方がどこまで譲歩できるかがポイントだ。

 ロックアウトにより、大リーガーの選手契約は凍結され、日本選手では広島からポスティングシステムでのメジャー入りを目指す鈴木誠、マリナーズからFAの菊池が影響を受けている。走攻守そろった外野手として米メディアの関心も高い鈴木誠は、10日に本紙の電話取材に胸中を告白。「焦りは全くない。平穏そのまま」と泰然自若を強調しているが、交渉再開は早期の移籍先決定に向け、明るい兆しとなる。

 米報道によれば、大リーグ球団のキャンプインは2月16日(日本時間17日)に予定されている。AP通信は、予定通り3月31日(同4月1日)に開幕するには、同5日(同6日)までをめどに新労使協定を締結する必要があると伝えた。

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2022年1月13日のニュース