巨人・坂本「1年でも長くやりたい」 同学年の体操・内村引退に決意新た 体幹トレでアンチエイジング

[ 2022年1月13日 05:30 ]

サッカーボールを使ったミニゲームでリフティングをする坂本(球団提供)
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 体操界のキングの決断に、自分を重ね合わせた。巨人・坂本が、沖縄県内での自主トレを公開。11日に現役引退を発表した体操男子の内村に「体操界を引っ張ってきた人。その決断は相当悩んで辞めたのかなと思う。自分もそうやってふと、あと何年できるかと考えることももちろんある」と話した。

 88年12月生まれの坂本と、89年1月生まれの内村は同学年の33歳。面識はないが「同じ年というのも知っていた。本当に凄い人」と印象を語った。個人総合で2度の五輪制覇を含む世界大会8連覇した内村は、近年故障との闘いが続いていた。出場した東京五輪の体操男子団体日本代表の平均年齢は21・5歳。体への負荷の大きさが分かる。競技は違えど、坂本も負担の大きい遊撃の看板選手として今季16年目のプロ生活を迎える。「体の変化は感じる部分がたくさんある。食事など細かいことを一つ一つ今までより意識して、一年でも長くやりたい」と体と向き合っている。

 体の変化に幹を太くし対応する。昨季はシーズン終盤に下半身に疲労がたまり「体が良い状態で動かないと感じることもあった。打撃でもなかなか粘り強く振りにいけなかった」と振り返った。一年間戦える体へ、重点的に取り組むのは体幹トレ。「今までに取り入れてないようなものもある。いろいろなところから刺激が入るように工夫して」と連動を意識し、この日もメニューの1時間を割いて強化を目指している。

 今季の目標には3年ぶりの打率3割と4年ぶりの出塁率4割超えを設定。「一番の目標は一年間、出続けること。もう一回、3割を打って出塁率も4割残せるように頑張りたい」。遊撃手通算最多出場記録を持つ巨人のキングがリーグ優勝奪回の先頭に立つ。(小野寺 大)

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2022年1月13日のニュース