日本ハム・清宮5年目の飛躍 ギータ師匠からノルマ30発 ビッグボスのノルマは達成9キロ減

[ 2022年1月13日 05:30 ]

安田(左)と並びダッシュする清宮(撮影・岡田 丈靖)
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 日本ハムの清宮幸太郎内野手(22)が12日、佐賀県嬉野市内でソフトバンク・柳田悠岐外野手(33)、ロッテ・安田尚憲内野手(22)らと行っている自主トレを公開。柳田からは「打率・310」もしくは「30本塁打」のノルマを課せられ、達成時のご褒美を約束された。高卒5年目となる勝負の今季。同学年で昨季セ・リーグMVPに輝いたヤクルト・村上宗隆内野手(21)に続く飛躍を目指す。

 頬がこけ引き締まった清宮は、鋭くなった視線で柳田の一言一句に耳を傾けた。身ぶり手ぶりで続く打撃指導。課せられた打率・310か30発のノルマで、目指すのは30発と決めた。ソフトバンクと戦う3月25日の開幕戦(ペイペイドーム)を念頭に、臆せずこう言い切った。

 「もうそこは目指してやっていきます。開幕はホークスなので、柳田さんの前で一発かましてやりたい」

 17年ドラフト1位の長距離砲は昨季、プロ4年目で初めて1軍出場なしに終わった。「がらっと環境を変えてやりたい」と、今オフにギータ塾への弟子入り志願した。昨年に引き続き参加している安田とは同学年で、U―18日本代表では3、4番を打った「ヤスキヨ」コンビ。「素晴らしい選手。日本を代表する選手になってもらわないと困る」と期待を懸けた柳田は「安田、清宮ですよ。いけるでしょ」と目標達成を信じて疑わなかった。

 昨年の秋季キャンプでは、ビッグボスこと新庄監督から減量指令が出た。朝食前の時速6キロでの1時間散歩や、糖質制限で登録103キロの体重は、昨年11月26日の契約更改時に98キロに。そこからさらに4キロ減らして現在94キロで「体重90キロ台前半」のビッグボスノルマはクリア。「動きやすいです。やっぱり」と絞った体で、次はギータノルマ達成を狙う。

 「自分のスイングが嫌で嫌で仕方なかった」とした昨季から、確実性アップへ打撃フォーム改良にも着手した。「バットがボールに向いている時間をできるだけ長くしたい」。持参した5種類の変形バットでティー打撃を行う=写真=などボールを点ではなく線で捉える意識を植え付けている。

 柳田もシーズン30発超えはプロ5年目。同学年ではヤクルト・村上がトップランナーだが、これから取り返す。「結果で恩返し?本当にそうだと思います」と、恩返し弾からのスタートダッシュを狙う。(清藤 駿太)

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