阪神・大山 現状維持1億円で更改、「4番」にこだわらず勝利最優先「試合に出たら何番でも関係ない」

[ 2021年12月11日 05:30 ]

契約更改を終え会見に臨んだ大山悠輔
Photo By 代表撮影

 阪神・大山悠輔内野手(26)が10日、西宮市内の球団事務所で契約交渉を行い、現状維持の年俸1億円で更改した。猛虎の主砲は改めて、「4番」にこだわることなく、チームの勝利を最優先する決意を示した。

 主将で4番――。今季、グラウンド内外で重責を担い、戦線離脱を挟みながらもチームの軸を支えた大山が、その胸中を吐露した。「大事なのは個人のこだわりよりチームの勝利なので、試合に出てしまえば(打順は)何番でも関係ない」。何よりも重視するのは、チームの勝利。そのためなら、「4番」の看板も眼中に入らない。

 打順には執着せずとも、主砲としての責任感と自覚は人一倍。両リーグ最多の77勝を積み上げながら優勝を逃した今季を「原因は自分にもある」と振り返った。もう来季は、同じ轍(てつ)は踏むわけにはいかない。そこで決意をにじませた3カ条を、力強く掲げた。

 (1)得点圏でのチーム打撃 今季は入団後最低となる得点圏打率・205。その向上も当然、課題だが、それ以上に重視するのは犠飛、内野ゴロなど得点につながる「状況に応じたバッティング」。たとえ自身に安打が付かず、得点圏打率の数字自体は振るわずとも、チームに得点を記すことを最優先する。

 (2)全試合フルイニング出場 今季も目標に掲げていたが、129試合出場にとどまった。「引退するまで試合に出続けたい」

 (3)ノーモア故障 全試合フルイニング出場達成のためにも、故障は禁物。今季も5月に背中の張りで戦線離脱し、10月下旬にも死球が影響したと見られる背中の張りに苦しんだ。「腹立たしくて本当に悔しかった」

 秋季練習では三、一塁に加え、左翼守備にも本格着手。「中途半端にやることは一番良くない。そこをやっている選手に失礼」とすべてに全力投球する。「本当に優勝。そこだけ」。来季こそ3カ条を実践し、猛虎を頂点に導いてみせる。

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