ヤクルト高津監督 恩師ノムさんへ日本一を報告 感謝の思い「手の上で転がされて…嫌ではなかった」

[ 2021年12月11日 13:05 ]

<野村克也さんをしのぶ会>野村克也さんの思い出を語るヤクルト・高津監督(撮影・島崎 忠彦)
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 プロ野球ヤクルトを3度の日本一に導いた名将で、昨年2月に84歳で死去した野村克也さんをしのぶ会が11日、神宮球場で行われ、親交があった多くの球界関係者や教え子たちが参列した。

 今季ヤクルトを日本一に導いた高津臣吾監督が弔辞を読み、まずは日本一を報告。さらに、現役時代だった92年の日本シリーズにまつわる思い出として「秋季練習で『高津、100キロのシンカーを投げられないか』と。この言葉が私の人生を変えました。絶対に必要な武器になりました」と語って、恩師に感謝した。

 また、9月に行われたある試合、同点9回にマウンドに上がり、10、11回と投げ、12回も続投した際のエピソードも披露。「12回にピンチを迎えて監督がマウンドに来た。監督が『もうすこし我慢しろよ』と。『明日は投げさせないから』と。抑えて勝った。次の日も登板して2回を投げて。監督と握手をした。手の上で転がされているなと。でも嫌ではなかった」としみじみ。さらに「だけど、(守護神の)マクガフに僕は同じことをさせません」とユーモアを交えながら語りかけつつ、恩人をしのんだ。

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2021年12月11日のニュース