21世紀枠候補・伊吹 目指すは書道部との“アベック甲子園出場” 練習着には「伊吹魂」の文字

[ 2021年12月11日 05:30 ]

21世紀枠候補9校発表

伊吹山を背に投球練習する伊吹・山田(手前)と福井、練習着の左胸には「伊吹魂」の文字(撮影・平嶋 理子)
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 かつて積雪量世界一を誇った霊峰・伊吹山を望む伊吹(滋賀)が「春」に一歩近づいた。96年の創部以降、滋賀大会4強が最高成績で甲子園出場はない。07年から指揮を執る野村勇雄監督は近畿の推薦校に選出されたことを29人の部員に伝えると、目を潤ませた。

 「スペシャルな選手は一人もいない、ぶさいくなチーム。ただ、一生懸命やる」

 練習着の左胸には11月に行われた「書の甲子園」といわれる国際高校生選抜書展で近畿地区優勝を果たし来春選抜のプラカードの校名書きも決まった書道部が書いた「伊吹魂」の文字が躍る。今秋の滋賀大会は準々決勝で近江にサヨナラ負けしたが公立でも勝負できることを証明した。主将の中川蒼河(2年)は「僕たちは常に挑戦者。下克上の気持ちでやっていく」と書道部と“アベック出場”を目指す。

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2021年12月11日のニュース