日本ハム・新庄監督が忘れられないノムさんの一言 “形見”ジャケットで参列「ここに中華が…」

[ 2021年12月11日 15:24 ]

生前、野村克也さんが愛用していたジャケットを仕立直して「しのぶ会」で着用した日本ハム・新庄監督(撮影・島崎忠彦)
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 プロ野球歴代2位の657本塁打を放ち、監督として南海、ヤクルト、阪神、楽天の指揮を執り、昨年2月11日に84歳で亡くなった野村克也さんをしのぶ会が11日、神宮球場で行われた。

 阪神現役時代に2年間、同じユニホームを着た日本ハム・新庄剛志監督(49)は、生前野村さんが着ていた黒のタートルネックとベルサーチのジャケットを身にまとって出席。「野村さんが一番、このジャケットとタートルネックを着ていたんですよね。僕が拝見していてものすごくこれが欲しいと、でいただきました。においもまだちょっと残っている感じです」と感慨深げに振り返った。

 ジャケットの仕立て直しには5、6万円かかったことも明かし「この会に着たくて着たくて。頂いたときに野村さんと僕の体重が違うから大きくて短くて、お直しにめちゃくちゃ時間がかかったんです。めちゃくちゃ伸ばしてこれなんです」と笑った。それでも恩師の“形見”ともいえる洋服には思い入れがいっぱい。「クリーニングもせずに、野村さんと食事してたときも結構、子供みたいにこぼすんですよ。で、ここ(右襟)に中華がまだついている。これも思い出。でも野村さんは“でも、この服はわししか似合わんやろ”とたぶん言っていますね」と話した。

 野村さんとの会話で最も思い出に残っている言葉を問われると「“憎らしいくらいおまえはかわいいな”。その言葉がもう印象的でしたね」と懐かしんだ新庄監督。「プロ野球のお父さんです」と故人をしのんだ。

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