退路を断つ!!阪神・原口 こだわり続けた「捕手」から「野手」へ登録変更決断「試合に出たい」

[ 2021年12月11日 05:30 ]

契約更改を終え会見に臨む原口文仁
Photo By 代表撮影

 退路を断ち、定位置獲りに挑む。阪神・原口は、300万円減の年俸2500万円でサイン。入団以来、こだわり続けた捕手登録から野手登録への変更を決断しレギュラー争いに参戦することを宣言した。

 「(来季登録は)捕手ではなくなります。試合に出たいというのが一番ですね」

 理想を捨て、現実を直視した。捕手として入団し、高卒1年目からマスク越しの景色を追い求めてきた。何度か一塁に専念した期間もあり、チーム内で梅野、坂本の存在感が増してきても、「捕手登録」だけは変えてこなかった。それでも今季は代打で56試合、打率・204、0本塁打と持ち前の強打が沈黙。13年目、3月には30歳を迎える来季へ向けて新たな挑戦。嶌村聡球団本部長も「彼の中で期するものがある」と気持ちを受け取った。

 秋季練習では左翼に入って打球を追う時間を増やした。一塁に加えて外野でレギュラーを奪う気概をにじませ、「なんとか1試合で4打席立てるように。勝負になってくると思うので、割って入っていけるように。走攻守でね、準備していきたい」とうなずいた。

 オフは単独で拠点を変えながらトレーニングに励む予定だ。「新しいことにチャレンジするので、新鮮な気持ち。(勝負強さを生かせる)打点とか大事になってくるかなと」。その目は若く、燃えたぎっていた。(遠藤 礼)

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2021年12月11日のニュース