DeNAの「山崎・今永」担当敏腕スカウト、武居氏が勇退 今後は未定

[ 2021年11月9日 05:00 ]

DeNAの武居邦生編成部アマスカウト
Photo By スポニチ

 DeNAの武居邦生編成部アマスカウト(65)が、今季限りで勇退することが8日、分かった。

 チームを下支えした敏腕スカウトが身を引く。武居氏は08年に球団のアマチュアスカウト部長補佐に就任。08年ドラフト1位・松本啓二朗(早大)を皮切りに、12年・白崎浩之(駒大)、14年・山崎康晃(亜大)、15年・今永昇太(駒大)、18年・上茶谷大河(東洋大)と5人の「ドラ1」を担当した。

 そのほか、12年同3位・井納翔一(NTT東日本)、13年同3位・嶺井博希(亜大)、15年同3位・柴田竜拓(国学院大)、17年同8位・楠本泰史(東北福祉大)らを担当。数多くの「武居チルドレン」が、主力選手として育ってきた。

 福岡県飯塚市出身で、九州工(現真颯館)から国士舘大に進学。社会人野球の日本楽器(現ヤマハ)に入社し、都市対抗では80年に大昭和製紙の補強選手、87年にヤマハと2度優勝に貢献。当時の日本代表にも選出され、大型内野手として4番も務めた。都市対抗野球10年連続出場の表彰も受け、引退後は母校・国士舘大の監督を務めて05年に退任した。

 アマチュア時代に築いたネットワークを生かし、14年間でドラフト指名した選手は育成選手も含め22人。今後については未定だが、今季創設10周年を迎えたDeNAにとって、球団とともに歩んできた「縁の下の力持ち」が果たした功績は、大きかったと言える。

続きを表示

2021年11月9日のニュース