阪神・佐藤輝は「スタミナがない」、井上ヘッドが求める“強化の秋”走って振って学べ

[ 2021年11月9日 05:30 ]

井上ヘッド(左)が佐藤輝へ「スタミナ&野球脳強化の秋」を求めた
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 所用で甲子園球場を訪れた阪神・井上一樹ヘッドコーチ(50)が8日、1年目を終えた佐藤輝明内野手(22)に対し、オフ期間での強化ポイントを挙げた。まずは「スタミナ」強化を厳命。加えて「野球脳」強化の必要性についても説き、怪物新人にとって“実りの秋”とさせる方針だ。

 前半戦はチームをけん引する大活躍を演じた一方、後半戦は思うような結果を残せず苦しんだ佐藤輝。井上ヘッドコーチは、和製大砲がオフ期間に強化すべきポイントを大きく分けて2点挙げた。まずは「スタミナ」だ。

 「スタミナがないというのは露呈した。1600メートルまでは走れたけど、2500メートルなら走れなくなった馬みたいなもの。意識して、体力づくりはオフの間にやれよ、と」

 過酷なシーズンを戦い抜く上で、体力は必須条件。その難しさを味わった1年目、シーズン中に1~2キロの体重減があったことを本人も明かしていた。同じ轍を踏ませないためにも課題は明白。その克服へ、井上ヘッドは「1年、2年、3年とたっていくうちにだんだん体力付いてきたって目に見えるくらいのものを期待したいし。それをどうつくるかの方法を、いろいろな人の知恵を借りながらやらせたい」と助力を惜しまない。加えて伝統的な走り込み、振り込みにも取り組ませる方針。“運動の秋”だ。

 2点目は「野球脳」だ。後半戦の失速、59打席連続無安打、173三振…。不振にはフォームの崩れや相手バッテリーの配球など理由がある。その探求が「野球脳」強化につながる。「頭が悪い子じゃない。頑固な部分は持っている。そこを柔軟にして、ちょっと吸収してもいい時期。技術的なことは北川、新井(両コーチ)。映像を見て動作解析の人間とかスコアラーもいっぱいいるからそういったところで勉強」と井上ヘッド。“学びの秋”にも期待を寄せた。

 今季は佐藤輝だけでなく、大山やサンズ、マルテらも失速。「最後まで走れなかったところが一番の反省点。そのへんの調整が、もう少しできたんじゃないか」と自らの反省も口にした虎将の右腕。来季へ向け“実りの秋”を目指す。(阪井 日向)

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2021年11月9日のニュース