日本ハム・新庄監督が低く強い送球にこだわる理由 自身は遠投134メートルも「全く意味がない」

[ 2021年11月9日 05:30 ]

秋季キャンプで、選手の前で話をする新庄監督(撮影・高橋 茂夫)
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 【記者の目】野球において強肩は重要な要素。新庄監督は自身のYouTubeチャンネル「新庄劇場」の中で遠投134メートルであることを明かしているが、それは「全く意味がない。ただの自慢」とも言っている。なぜ意味がないのか。「野球は100メートル投げる場面ないよね。外野手なら長くてもカットマンに投げる距離は40~55メートルくらい。いかに素早く、ライナー性のボールを投げられるか」と解説している。

 8日の低く、強い球を投げる練習は走者に無駄な進塁を与えないための練習だ。打球を捕球した外野手がカットの位置に入った選手が届かないような山なりのボールを投げれば、相手走者は中継プレーがないことを瞬時に確信して次の塁を狙ってくる。カットをする、しないにせよ、低い送球は無駄な失点を防ぐことにつながる。

 新庄監督は現役時代に打者の打球傾向、カウントなどを考慮し、外野手3人の守備位置を細かく変更していたという。外野守備へのこだわりが、早速表れた練習法だと思う。(日本ハム担当・東尾 洋樹)

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