エンゼルス・大谷が「ハンク・アーロン賞」最終候補入り 日本選手初受賞へ…鍵は“ファン投票”

[ 2021年10月10日 02:30 ]

エンゼルスの大谷翔平
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 大リーグ機構(MLB)は8日(日本時間9日)、エンゼルスの大谷翔平投手(27)がア、ナ各リーグで傑出した打者に与えられる「ハンク・アーロン賞」のア・リーグ最終候補7人に入ったと発表した。投手登録での候補入りは史上初。過去、B・ボンズ、M・カブレラらメジャーを代表する強打者が選出された同賞はMVPとのダブル受賞も多く、最終結果に注目が集まる。

 まずは「神セブン」入りだ。この日発表された候補者は各リーグ7人ずつ。30球団の候補選手からMLB公式サイトの記者が人選した7人の最終候補に、大谷が選ばれた。

 投票権を持つ同サイトのジョーダン・バスティアン記者は、選考基準について「この賞は攻撃面に焦点を絞って選ぶ。守備力とか二刀流とかは全く関係ない」と説明した。大谷は今季、155試合で、打率・257、リーグ3位の46本塁打、100打点、26盗塁、両リーグ最多の8三塁打。打者のみでも卓越した成績と認められた証だ。日本選手ではイチローがマリナーズ時代の04、07年に最終候補入りしたが受賞ならず。打率・319でアの首位打者を獲得したグリエル(アストロズ)も漏れており、最終候補の7人に残るだけでも、ハードルが高い。

 99年に創設された同賞。アーロンさんは今年1月22日に亡くなっており、今回は没後初めての受賞という巡り合わせにもなる。今後は15日(同16日)まで同サイトでファン投票が実施され、米国野球殿堂入りしている8人の元選手が選考に加わる。打者のみの成績では、ゲレロ(ブルージェイズ)が打率・311、48本塁打、111打点といずれも大谷を上回る。だが、バスティアン記者は「ファンが加わると、大谷の絶大な人気を考えるとチャンスがあるかもしれない」と日本選手初の同賞受賞の可能性を否定しなかった。

 同賞はMVPとも密接に関係している。過去10年、ア・リーグでは10人中7人、ナ・リーグでは10人中6人と、計20人のうち13人がMVPとのダブル受賞を達成した。アーロン賞、MVPとも11月中(未定)の発表予定。MVPと並び、結果に注目が集まる。

 前日、全米野球記者協会(BBWAA)会員ら19人による投票で決まる、米誌「ベースボール・ダイジェスト」の両リーグで1人を選出する野手部門最優秀選手に選ばれた大谷。受賞ラッシュが期待される今オフ、アーロン賞という新たな勲章への挑戦権を得た。

 ▽ハンク・アーロン賞 メジャー歴代2位の755本塁打をマークしたH・アーロンが、当時の通算最多記録だったベーブ・ルースの714本塁打を更新してから25年を記念し、1999年に創設された賞。アーロン氏は65歳だった。30球団から各1人がノミネートされ、MLB公式サイトの記者たちが最終候補を選出。10月15日まで同サイトでファン投票が実施され、MLBに選出された米国野球殿堂入り8人の元選手が選考に加わる。最終結果は11月に発表される予定。

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