法大、感謝のリスタート 加藤監督涙、立大に敗戦もコロナ活動休止乗り越えた

[ 2021年10月10日 05:30 ]

東京六大学野球第4週第1日   法大3-8立大 ( 2021年10月9日    神宮 )

<立大・法大>9回1死一塁、左越え2点本塁打を放ち、チームメートに迎えられる法大・諸橋(右)=撮影・木村 揚輔
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 1回戦2試合が行われた。新型コロナ感染の影響で9月25日に活動を再開した法大が今季初戦に臨み、立大に3―8で敗れた。今秋ドラフト候補に挙がる三浦銀二投手(4年)は4回5失点で降板したが、加藤重雄監督(65)はリーグ関係者らに感謝し、約1カ月の活動休止期間を乗り越えたナインを涙ながらに称えた。

 誰一人、諦めていなかった。1―8の9回1死一塁、途中出場の諸橋がリーグ戦1号となる左越え2ラン。続く代打・野尻も二塁打を放った。加藤重雄監督は「リーグ戦をずらしてもらって…。今日を迎えられて感謝したい。9回は何とか粘りを持って一生懸命戦ってくれた」と会見で言葉を詰まらせた。

 8月下旬に30人以上の新型コロナ感染者が出たため、約1カ月間の活動休止。9月25日に練習を再開し、10月3日に紅白戦を実施。オープン戦はできず、ぶっつけ本番でリーグ戦に臨んだ。

 先発した三浦主将は4回9安打5失点。ドラフト候補の右腕は、「関係者の皆さまに感謝の気持ちしかない。コンディションは良くはないけど、言い訳にするつもりはない」と前を向いた。(川島 毅洋)

 ▼ソフトバンク・宮田善久スカウト(三浦は)開幕前に打者相手に全然投げていないわけだからね。その中でも変化球をうまく使って、打者を見ながら投げられていたと思う。

 ▼立大・溝口智成監督(9月26日に東大に敗れたショックを振り払う快勝)初めの1週間は私もショックを引きずっていた。選手も暗くて、これじゃいかんと叱咤(しった)激励してきた。

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2021年10月10日のニュース