筑波大・佐藤隼輔は復帰も登板なし 史上2人目の国立大ドラ1へ「いけたら嬉しい」

[ 2021年10月10日 17:48 ]

首都大学秋季リーグ   桜美林大3―0筑波大 ( 2021年10月10日    浦安公園 )

ブルペン投球を行うも、登板しなかった佐藤(撮影・柳内 遼平)
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 筑波大は0―3で春季リーグ王者の桜美林大に敗れた。

 11日に行われるドラフト会議で1位候補に挙がる左腕・佐藤隼輔投手(4年)は開幕戦以来となるベンチ入りしブルペン投球を行ったが、登板機会はなかった。

 川村卓監督はエースの起用法について「9回裏は用意していました。(9回表で零封負け)80%くらいまではきている。あとは慣れ。投げた後に固さが出るところが、もうちょっと良くなればいいと思います」と語った。

 9月11日、東海大とのリーグ開幕戦に先発した佐藤は自己最速を1キロ更新する152キロを計測。だが、4回途中に右内腹斜筋の肉離れで負傷降板した。故障の2週間後からトレーニングを再開。今週はシート打撃に登板するなど順調な回復を見せていた。

 混戦となったリーグをエース抜きで戦うチームに「優勝を狙える状況にあったので、少しでも投げて力になれば」と懸命のリハビリでベンチ入りメンバーに復帰。この日は6回からブルペン投球を始め、復帰のマウンドを狙っていた。
 
 最速152キロの直球と一球品のスライダー、チェンジアップを武器にドラフト1位候補に挙がるも、秋季リーグは故障した1試合のみの登板に終わった。

 ドラフトへ向け「1位でいけたら嬉しいですし、それを目標にやってきた。ただ、最後にアピールしてないという点でどうなるかわからない」と心境を明かす。国立大からのドラフト1位指名となれば、同じ筑波大から96年にオリックス入りした杉本友以来、史上2人目となる。(柳内 遼平)

 ◇佐藤 隼輔(さとう・しゅんすけ)2000年(平12)1月3日生まれ、宮城県出身の21歳。小4から野球を始める。広瀬中を経て、仙台高では1年夏からベンチ入りも甲子園出場は果たせず。筑波大でも1年春からベンチ入り。19年に大学日本代表に選ばれた。1メートル81、82キロ。左投げ左打ち。

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2021年10月10日のニュース