背番号9・塩見の大活躍でマジック9 「塁に出る」ことだけ考え1番の仕事を全う

[ 2021年10月10日 22:52 ]

セ・リーグ   ヤクルト6―4阪神 ( 2021年10月10日    神宮 )

<ヤ・神23>ヒーローの塩見(中央)の背番後を使って「マジック9」を作るつば九郎。右は田口(撮影・村上 大輔)
Photo By スポニチ

 ヤクルトの塩見泰隆外野手(28)が阪神戦(神宮)で5回の1点差に迫るバックスクリーンへの13号ソロに続いて6回には勝ち越し&決勝の中越え適時二塁打。初回の第1打席では10球粘って四球を選んで先制のホームを踏むなど切り込み隊長らしく打線をけん引し、8日に初点灯した優勝マジック11を2つ減らして自身の背番号と同じ「9」とした。

 試合後、お立ち台に上がった塩見はまず第1打席について聞かれると「本当に1番バッターの役目として塁に出るっていうことを強く思って打席に入って、10球粘って塁に出れたことは本当に良かったと思います」とコメント。

 さらに2―4と逆転されて迎えた5回、先頭打者として入った第3打席で前の回からイニングまたぎとなった2番手右腕・馬場が1ボールから投じた2球目、真ん中に入った139キロ直球をバックスクリーンに叩き込み、1点差とした場面について聞かれると「ちょっと上がり過ぎてしまって、入るか分かんなかったんですけど、伸びてくれて本当に良かったです」と安どの表情を浮かべた。

 自身初のサイクル安打をマークした9月18日の巨人戦(東京D)以来20試合ぶりの13号。3回に8号ソロを放った青木に続いてバックスクリーンへ叩き込んでさらに勢いがついた塩見は、4―4で迎えた6回には1死二塁で初球を叩き、あと少しで2打席連続バックスクリーン弾かと思われる中堅フェンス直撃の二塁打を放って勝ち越しに成功、これが決勝点となった。この回、先頭の元山が左前打で出塁し、代打・嶋が初球で犠打を成功させて1死二塁。「ひとつ前に嶋さんが1球でバントを決めてくれて。もうすごくいい流れで打席を迎えることができたので、そこは本当に強い気持ちで1球目からどんどん仕掛けていこうという思いで打席に入っていい結果になったのが良かったと思います」と喜んだ。

 決勝打の手応えは「芯だったので抜けてくれ!っていう思いで走ってました」という塩見。「本当にリリーフ陣が頑張ってくれて、打撃陣もしっかり打たないといけないなって気持ちで。きょうは本当にいいゲームだったんじゃないかなと思います」と8投手のリレーで勝利した一戦を振り返り、マジック9となったことについては「これからも自分の仕事を全うして塁に出る。これだけを本当に強く思って頑張っていきますので、引き続きご声援よろしくお願いします!」とファンに呼びかけていた。

続きを表示

2021年10月10日のニュース