龍谷大が復活V OBで元ヤクルトの本郷監督が2年目でチーム再建「優勝を味わわせてあげることできた」

[ 2021年10月10日 05:30 ]

関西六大学野球秋季リーグ戦 第6節第2日   龍谷大6―3神院大 ( 2021年10月9日    南港中央 )

<龍谷大・神院大>リーグ優勝を決め球場正面で記念撮影する龍谷大ナイン
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 2回戦2試合があり、龍谷大が神院大に連勝して勝ち点5とし14年春以来、14季ぶり30度目(20年春は中止。旧関六含む)の優勝を飾った。20年2月に就任したOBでヤクルトでプレーした本郷宏樹監督が2年目でチーム再建を果たした。明治神宮大会出場(11月20日開幕)をかけ関西地区大学選手権(31日~11月3日・南港中央)に出場する。京産大は大経大を下し、今季初の勝ち点を挙げた。

 リーグ最多の優勝回数を誇る龍谷大が復活を遂げた。3回までに3点を先制されたが4回に一挙4得点し逆転。2年生右腕の伊藤岳斗が4回以降は無失点投球で完投した。13季の空白は龍谷大にとっては最長ブランク。本郷監督は感無量の面持ちで喜びに浸った。

 「長い間遠ざかっていた。選手に(優勝を)味わわせてあげることができて良かった」

 19年2月にコーチとして復帰し最初に取り組んだのが練習後のミーティングの徹底だった。全体練習後は自主練習して解散の流れだったが、毎日、各学年から日替わりで代表を出し、必ず発言させることで活発に意見交換。主将を代行する中村佳喜は「雰囲気が良くなったと言われるようになった」とチーム内の風通しは良くなった。この日の先発10人中7人が1、2年生。下級生が活躍できる下地となった。特守では選手の後ろにつき元プロの技術をマンツーマンで伝授。心技でチームを改革した。

 関西選手権ではケガで9月中旬から戦列を離れた主将の向井地大も復帰する。10年以来の明治神宮大会出場へ一丸で突き進む。(北野 将市)

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