西武・栗山、決勝1号!2000安打へ号砲 自賛の「積極性心掛け」残り68本

[ 2021年4月29日 05:30 ]

パ・リーグ   西武3-2ロッテ ( 2021年4月28日    メットライフD )

<西・ロ>8回無死、勝ち越しソロ本塁打を放つ栗山(撮影・尾崎 有希)
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 10日前。37歳のベテランは本拠地に隣接する、カーミニークフィールドに立っていた。18日のイースタン・リーグ、ヤクルト戦。西武・栗山にとって、15年ぶりの2軍戦出場だった。

 通算2000安打まで残り74本で迎えたプロ20年目。3月26日、オリックスとの開幕戦で2安打を放ったが、翌日に下肢の張りを訴え、わずか1試合で戦線を離脱した。「必要な時間なんだと勝手な解釈をしていました」とした2軍調整の時間。昼はコンディション維持に努め、夜は時間が合えば、テレビで1軍の試合を観戦。「頑張れ、頑張れと思いながら見ていました」としつつ「次、合流したときは」と闘志を燃やした。

 20日に1軍合流。復帰後は、この日の第3打席まで打率・120と不本意だった。だが、ひと振りで流れを変える力が、チーム最年長野手にはある。同点の8回先頭。3番手・唐川の初球を右翼席へ運ぶ勝ち越しの1号ソロ。「積極性だけは失わないようにと心掛けていました。それがしっかりスイングに表れた」と自賛した。

 山川、外崎らが故障離脱し、若手主体の苦しい状況。「僕たちが、なんとかチームの助けになるような打撃、プレーをしていかなくちゃいけない。サンペイ(中村)もそういうふうに思っていると思います」とした同い年の盟友・中村も3回に同点打を放った。

 2000安打までは残り68本。「指折り数えているわけではないです。なんとなく、あと何本ぐらいですね。あまり先を見過ぎてもどうかなって」。勝率5割復帰で4位ながら首位と2ゲーム差。混パの上位浮上へ、栗山は実直に1本ずつ積み重ねていく。(花里 雄太)

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2021年4月29日のニュース