阪神・青柳 無念2敗目 6回2失点、7Kの力投も報われず

[ 2021年4月29日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1-6中日 ( 2021年4月28日    バンテリンD )

<中・神>4回、好守のサンズに手をあげて応える青柳(撮影・坂田 高浩)
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 阪神・青柳は2回に失った先制点を悔やんだ。6回94球で2失点。3安打しか許さず、7三振も奪った好投は援護に恵まれなかった。

 「先発投手として先制点を与えてしまったところは反省点です」

 唯一の窮地で痛打を許した。2回1死で高橋周に与えた四球から2死二塁を招き、前夜決勝打の木下拓にカウント2―1から外角直球を捉えられ、右中間二塁打を浴びた。

 最少失点で止められなかったことも痛かった。次打者が投手でも、勝負を選んだ根尾に1ボールから低めのシンカーを右前に運ばれた。開幕から5度目の登板で先手を取られたのは今回が初めて。下位打線に奪われた2点が最後まで響いた。

 ツーシーム、シンカーなどで丁寧にコースを突き、2回以外に背負った走者は6回に中前打されたガーバーの1人だけ。大島を2打席連続の空振り三振、強打のビシエドは空振り三振と内野ゴロ2つで外野への打球さえ許さないなど打者の左右を問わず、抑え込んだだけに余計に2回に浴びた連打がもったいなかった。

 7回に代打を送られて、クオリティー・スタート(6回以上自責3以下)は4試合連続で達成しても、6回3失点だった前回21日の巨人戦から2連敗。矢野監督は「状態自体は良かったと思う。だからこそ、もうちょっと工夫というか、バッテリーでできることあったんじゃないかな。場面も、打たれ方も、もったいない」と指摘した。

 若手なら十分に及第点の内容でも、もう、その立場ではない。成長を認め、期待するからこそ、より高いレベルを求めた。3戦2勝で滑り出しながら悔しい敗戦の連続で五分へ逆戻り。2年連続で目標に掲げる13勝へ殻を破りたい。

 ▼阪神・福原投手コーチ いいところがボールになったけど、何とか6回まで粘ってくれた。(2回に次打者が投手だった根尾に適時打された場面は)バッテリーで考えながらいっていたと思う。次に生かしてほしい。

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2021年4月29日のニュース