マー君先輩 駒苫恩師・佐々木監督、日本ハム・大海祝福「将大の後を継いでくれると思う」

[ 2021年4月29日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム4-3ソフトバンク ( 2021年4月28日    ペイペイD )

14年駒大苫小牧時代の伊藤(左)と佐々木監督
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 プロ初勝利を挙げた日本ハム・伊藤は駒大を1年で中退し、苫小牧駒大に再入学。大学の連盟規定で公式戦に出場できなかった1年時に母校でともに時間を過ごした恩師の駒大苫小牧・佐々木孝介監督(34)が伊藤との思い出を回顧した。佐々木監督の2学年下にあたる楽天・田中将との共通点についても語った。

 大海、初勝利おめでとう。

 僕が駒大苫小牧の監督として初めて甲子園(14年センバツ)に出場できたのは、大海の力があったから。(05年の)将大以来のセンバツ出場ということで、何かと将大と比較されることが多かった。2年生の大海は出世番号と言われていた背番号15。将大も背負った番号で、将大のように大きく育ってほしいとの願いから渡しました。そして、1回戦の創成館戦で完封。鬼のように厳しく接したけど、ひたむきさと謙虚さを持って、人一倍どころか二倍も三倍も上をいく野球に取り組む姿勢を見せてくれた。

 将大がメジャーから日本に帰ってくるタイミングで、大海がプロ野球に入ったのはそういう星の下に生まれたのかな。駒大苫小牧出身でドラフト1位は将大と大海だけ。大海は将大の後を継いでくれるものと思っています。

 2人に共通しているのは、負けず嫌いな性格。将大はあの通りで、走者を背負ったらエンジン全開でいくタイプだけど、大海は内に秘めて「負けないぞ」という闘志は凄いものがある。4月7日のソフトバンク戦で逆転負けして悔し涙を流したけれど、高校3年間で涙は見たことがなかった。だから驚いた。相当悔しかったんだと思う。

 大海は高校の時から思い描いている将来像がはっきりしていた。だから、駒大を中退してうちのグラウンドで練習していた時も(プロで活躍する)揺るがないものがあると、姿を見て確信した。これからも自分を見失わないでどんな時でも今の姿を貫いてほしい。(駒大苫小牧監督)

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2021年4月29日のニュース