オリックス・能見、いぶし銀の投球キラリ2回完全!貫禄の3K「抑えたら勝ち」

[ 2021年2月20日 05:30 ]

オリックス紅白戦   紅組3―4白組 ※特別ルール ( 2021年2月19日    SOKKEN )

2回を3K完全の能見篤史(撮影・井垣 忠夫)
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 いぶし銀の投球が光った。阪神から移籍し、投手コーチを兼任するオリックス・能見が19日の紅白戦で今春実戦初登板し「移籍デビュー」を2回完全投球で飾った。

 「抑えたら勝ちです。理想とかない。(ただ)3―2も3回あったし、結局カウント負けが何個かあったので、その辺はやっぱり苦しくなる」

 内野ゴロ3つに3奪三振。外野にボールを飛ばさせなかった。もちろん、力でねじ伏せたわけじゃない。41歳ベテランの経験と勝負勘を駆使し25球で結果を残した。初回2死、太田をフォークで見逃し三振。2回はT―岡田を135キロ直球、安達はチェンジアップでともに空振り三振に仕留めた。持ち球の変化球は「ほぼほぼ」投げ、使わなかった変化球を聞かれると「あと20個くらいあるのかな。ないです」と口の方も投球同様滑らかだった。

 13日のライブBP(実戦形式の打撃練習)では伏見に対し5球連続ボールになる場面もあったが、中5日でしっかりと修正。その伏見とバッテリーを組み「ダメなものはダメと言って」と頼んでいた。パ・リーグの野球に少しでも早く適応するため、捕手目線、打者目線での感想を聞くことも初実戦の大きなテーマ。「とりあえず、今日はなかったかもしれないですね」。女房役からのダメ出しもなし。プロ17年目のシーズンの門出は順風だった。(田中 貴久)

 ▼オリックス・T―岡田(能見に三振を喫し)最後はちょっと動いたのかなと思ったんですけど。トライ(伏見)に聞いたら真っすぐって言っていた。

 ▼オリックス・伏見 初めて組んだんですけど、打者との戦い方を知っている。うまいなと。

 《中嶋監督生解説、能見の起用法は?》オリックス・中嶋監督がJsports3のキャンプ中継で特別解説者として紅白戦を観戦した。初回1死二塁、紅林の打席から解説席に座り2回表終了まで生解説。実況アナウンサーから「能見は先発か」と尋ねられると「一番いいところではと考えてます。スタミナもあるし、短いイニングもいけるので」とかわした。

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2021年2月20日のニュース