巨人・桑田コーチ 「稲妻理論」で総仕上げだ!ケガ防止しながら強く、練習強度にメリハリ

[ 2021年2月20日 05:30 ]

沖縄入りした桑田チーフコーチ補佐(撮影・森沢裕)
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 巨人・桑田投手チーフコーチ補佐が、20日に沖縄2次キャンプでチームに再合流する。宮崎キャンプ中は、練習の強度にメリハリをつける「稲妻理論」を提唱。今後8日間のうち6試合が予定され、実戦の中で成果を引き出す。

 「球数もスピードも強弱をつけていく。それが体を守りながら強くし、技術力も習得に向かう道じゃないかなと考えています。“ジグザグ投法”ということにしている」。ジグザグ(zigzag)は英語で、折れ線グラフなどの「稲妻形」も意味する。無計画な多投を避けてケガ防止に努め、技術を高めるための独自の理論だ。

 宮崎キャンプで投手キャプテンだった桜井の調整が顕著だった。球数は1日のブルペンが201球で始まり、2日は25球。4日135球、6日76球、7日35球、12日103球、14日38球とメリハリをつけ「ただ多く投げてもしょうがない。課題と向き合いながらやっていく」と語る。

 桑田コーチの理論の礎は通算173勝を挙げてメジャーも経験した自身の現役での経験に加え、中学生への指導経験などから養われた。元楽天監督の野村克也さんから「中学生を教えられないようじゃ、プロ野球は教えられない」と言われ、04年にボーイズリーグのチームを創設し、理論を構築した。

 この日、沖縄入りした今キャンプ中の桑田コーチの動きも「稲妻形」だ。1~4日までは東京ドームの「S(スペシャル)班」の主力をじっくり観察。6日から宮崎で若手を指導、13日には所用で一時帰京と、指導における「静」と「動」が分かれた。選手がサバイバルを展開する中、桑田コーチもギアを一段上げる。(田中 健人)

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