阪神・岩崎 “オレ流”調整で鉄腕化 順調なら27日の中日戦で初実戦へ

[ 2021年2月20日 05:30 ]

変化球の投げ方について確認を行う藤浪(左)と岩崎
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 シーズンでのフル回転に向け、静かに牙を研いでいる。勝利の方程式の一角として期待される阪神・岩崎は“オレ流”調整で沖縄キャンプを過ごしている。

 「けがをせずに開幕に向けてやっていくことが一番。調整を任されている以上、キャンプも自分の状態を見ながら、メニューも考えてやっている」

 20日からキャンプも終盤に入るが、まだギアは上げない。最大の要因は過去2年間のキャンプでの苦い経験だ。19年は序盤に左肘の張りを訴え、結果的に開幕2軍スタート。昨年も終盤に右足を痛めた。シーズンには間に合ったが、7月下旬に左肘の張りで一時離脱した。シーズン通しての活躍を求められる立場。だからこそ、今は自分の体と相談しながら練習に臨んでいる。

 「昨年はやり過ぎた部分があった。特にランニングに関しては抑えながらやっている」

 追い込む時期ではあるが、故障すれば元も子もない。全体メニューの中でも独自の制限を設け、自己管理を徹底する。ブルペン投球も先乗り自主トレからキャンプ初日までは100球前後を投げ込むことはあったが、2日以降は6度のブルペン投球で最も多いのが57球。“短期集中”で内容を重視する。ランニングメニューも体のキレを出したい時には30メートルダッシュなど短距離を走るなど、綿密に計画して汗を流す。

 調整が順調に進めば、27日の中日戦(北谷)か28日ヤクルト戦(浦添)で初実戦に臨む予定だ。

 「今年は60試合ぐらいは投げたいと思っているので、状態を見ながら、しっかりやっていきたい」

 17、18年と2年続けて60試合以上登板の経験がある。今年は万全を期し「鉄腕」と化す。(長谷川 凡記)

 【岩崎の最近2年】

 ▽19年 左肘の張りで2月10日のシート打撃を回避。調整が遅れると、投球フォームの修正を理由に3月7日から2軍で再調整。1軍初昇格は4月10日だった。

 ▽20年 右足に張りを訴えて2月24日から別メニューで調整。3月上旬に実戦復帰のメドが立ったが、開幕が延期になったことで自重。6月18日の開幕1軍登録には間に合ったが、7月25日に一時離脱した。
 

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