巨人「ブラコミ」ビデオカメラ手にファンのため奔走

[ 2021年2月20日 05:30 ]

巨人・投手陣の練習を撮影するブランドコミュニケーション部の女池智さん(右から2人目)(撮影・光山 貴大)
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 【新様式キャンプリポート最前線】巨人のキャンプ地、那覇市の奥武山公園。その敷地内にある、メイン球場の沖縄セルラースタジアム、サブグラウンド、ブルペンの全練習エリアを一周すると約1・5キロもあるが、ビデオカメラを手に、どこにでも現れる球団職員がいる。ブランドコミュニケーション部(通称ブラコミ)の女池智(めいけ・さとし)氏(36)だ。

 「球場に来られなくても、少しでも野球を身近に感じていただけるように」

 19年12月に発足し、全て自前で撮影、編集して動画を配信する「ブラコミ」。昨年1月に7万人台だった球団公式YouTubeチャンネルの登録者数は、40万人を超えた。キャンプで1日1本以上の公開を続ける取り組みが実を結んでいる。

 無観客のキャンプでも、ファンに楽しんでもらいたい。選手も思いは一緒だ。将棋好きの炭谷と丸から提案があり、実現した将棋対決のインスタライブ。炭谷は袴(はかま)姿、丸はスーツ姿と、それぞれの「勝負服」で登場し、元木ヘッドコーチ、菅野らも乱入。最も多い時間帯では約8800人のファンが視聴して盛り上がった。女池氏は「選手が野球以外のことをやって、休養日に少しでもファンの方を楽しませようという姿勢が、僕は凄く良いことだと思います」と感謝した。

 ウオーミングアップから終日、回し続けるカメラには、選手の方から近づいてくることも。FAで加入した梶谷は「梶谷のモノマネをする松原のモノマネ」を披露するなど、早くもなじんでいる様子が動画からも伝わる。「開幕を待ち望んでいるファンの方のために」と女池氏。選手とともに走り回り、汗をかいている。 (巨人担当・小野寺 大)

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2021年2月20日のニュース