ヤクルト・内川インタビュー 新天地で古田臨時コーチの言葉胸に活躍誓う「オールスワローズの一員になる」
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ソフトバンクを昨季限りで退団し、ヤクルトに加入した内川聖一内野手(38)が、スポニチ本紙のインタビューに応じた。プロ21年目のベテランは明るくチームに溶け込み、通算2171安打を誇る打棒を研ぎ澄ませている。最下位から巻き返しを狙うチームを押し上げるべく、スワローズ黄金期の正捕手だった古田敦也臨時コーチ(55)の言葉を胸に刻み、活躍を誓った。(聞き手・青森 正宣)
――ソフトバンク移籍1年目、11年の日本一の際に本紙に寄せた手記で「自分をさらけ出すことを意識した」と明かした。今回は何を意識したのか。
「当時と今とは、年齢も残してきた成績も違う。今回は選手はほぼ年下。周りはきっかけがないと話しづらいと思ったので、さらけ出すことは変わらないけれど、アプローチの仕方は変わりました」
――どんなアプローチを。
「自分から話しかけにいくことは増えました。ホテルで食事をする時も、なるべく誰かがいるテーブルに座った。なかなか勇気がいったけれど僕が気を使っていると相手もずっと気を使わないといけないだろうなと」
――ランチ特打では自身を含め、いずれも最多安打のタイトルを獲ったことがある青木や山田、坂口と一緒になることが多い。
「バッティングをつくり上げる順序をみんながそれぞれ持っている。それぞれが突き詰めている中にいられるのは居心地がいい、楽しい。ワクワクします」
――初めて首位打者に輝いた08年横浜時代のコーチで、ヤクルト入団理由の一つでもある杉村打撃コーチの存在をどう感じる?
「杉さんの言葉って、僕にとっては魔法の言葉。何でもすっと入ってきちゃう」
――具体的には。
「(今は)ボールを迎える形が、しっかりつくれていないんじゃないかと。スタート地点(トップの位置)の距離があると、ここ(ミートポイント)まで呼び込める。距離感をしっかり取った中で、(ミートポイントを体の)近くにできたり、(体の)前で打てたりができてくる。その距離感をしっかり取らないといけないんじゃないかという話をされて、なるほどなと。分かっていたつもりなんですけれど、分かっていないことって、いっぱいあるんですよね」
――コロナ下のホテル時間の過ごし方は。
「バットを振ったり、ストレッチをしたり。体に気を使える時間は増えました」
――宿舎でもバットを振るのか。
「生活の一番最初に野球がないといけないと思っているので。ふと“構えはこうした方がいいかな”とか思いついた時に、振れるものがないと嫌なんです。でも、みんな部屋で何してるんですかね」
――動画を見たり、読書をしたりする人もいるかと。
「本は読みますね。違う方向から野球に生かせるものはあるかなと思って、例えば脳や目について書かれているような本を。年齢を重ねていろんなことを分かってきたからこそ、もっといい方法があるんじゃないかと」
――ヤクルトで求められている役割をどう捉えているか。
「まだ分からない。結果やチーム状況に応じて自分の役割は変わってくる。スタメンで出たいと思っているけれど、監督やコーチから代打をやってくれと言われれば、やるつもりでいますし、2軍でやってくれと言われれば、2軍でやるべき。キャンプの段階では、内川聖一という人間を周りに知ってもらうことが一番の仕事」
――今季の目標は。
「個人的な目標は現段階では何もないです。一番強烈に残ったのは、古田さんの言葉。最初のあいさつで“スワローズをつくってくださった歴代の先輩も含めてオールスワローズで戦おう”と選手の前でおっしゃった。その言葉が凄く重かった。僕も早くオールスワローズの一員として認めてもらえるように頑張ろうと思いました。“内川に来てもらって良かった”と言ってもらえることが僕にとって幸せですし、それをつくっていかないといけないと思います」
◆内川 聖一(うちかわ・せいいち)1982年(昭57)8月4日生まれ、大分県出身の38歳。大分工から00年ドラフト1位で横浜(現DeNA)入り。11年にソフトバンクへFA移籍し、同年パ・リーグMVPに輝いた。18年5月に通算2000安打を達成。首位打者、最多安打各2度、最高出塁率1度、ベストナイン5度。09、13、17年WBC日本代表。1メートル84、92キロ。右投げ右打ち。
【取材後記】「一笑健命」。いっしょうけんめい、と読む。インタビュー後に色紙にサインとメッセージを頼んだ時、内川が記した四字熟語だ。
10年前のソフトバンク移籍1年目。日本一達成時に本紙に手記を寄せてくれた際にも、色紙に全く同じ言葉が書かれていた。それを伝えると「(同じ言葉を)書きました?この言葉ばっかり書くんですよ」とニッコリ。自身の造語で「笑顔になるために健康で。健康じゃないと命も懸けられない。“笑いながら”じゃなくて“笑うために”」と、意味を教えてくれた。
今キャンプ、内川は笑顔が絶えず、実に楽しそうだ。動きも軽快で、まさに健康そのもの。「最後の道」と表現したスワローズでのプロ21年目、命を懸けて戦う姿を追いかけたい。(ヤクルト担当・青森 正宣)
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