メジャー196発男スモーク 2年契約で巨人入り決定 阿部背番「10」に

[ 2021年1月8日 05:30 ]

巨人との契約に合意したスモークは動画で意気込みを語った(球団提供)
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 巨人は7日、大リーグ通算196本塁打を誇るジャスティン・スモーク内野手(34=ジャイアンツからFA)と契約に合意したと発表した。年俸300万ドル(約3億1000万円)の2年契約。背番号は阿部慎之助2軍監督(41)が現役時代に背負っていた「10」に内定した。入団記者会見は来日後の2月中を予定している。

 金髪をオールバックにし、ヒゲを蓄えた顔に大物の風格が漂う。スモークは球団がオンラインで撮影した動画で抱負を口にした。

 「ジャイアンツファンの皆さま、伝統あるチームでプレーできる素晴らしい機会を楽しみにしています。そして、日本一のジャイアンツのファンの前で、優勝に貢献できることを楽しみにしている」

 メジャー11年間で196本塁打を積み重ねた強打の両打ちの一塁手。ブルージェイズ時代の17年には自己最多38本塁打、90打点とブレークし球宴にも選出された。19年まで3年連続で20本塁打以上をマークした大砲だ。

 背番号は「10」を予定。外国人選手では80~82年のロイ・ホワイト、83年のヘクター・クルーズ以来3人目となる。406本塁打を放った阿部2軍監督が現役を引退するまで19年間背負い、空き番となっていた。期待の高さを物語る番号だ。

 巨人は昨年12月30日にも、メジャー通算96本塁打のエリック・テームズ内野手(ナショナルズからFA)と契約に合意したと発表。原監督は今季構想を「1番・梶谷、2番・坂本、3番・丸、4番・岡本」と明かし、課題は5番以降だった。5番にスモーク、6番にテームズが入れば、合計292発の大リーガーコンビが夢の重量打線を完成させる。

 スモークは、マリナーズ時代にはイチロー、岩隈、川崎と同僚。15年にブルージェイズで川崎と再び同僚となった。12年にはマ軍の一員としてアスレチックスとの日本開幕戦(東京ドーム)で来日し、第2戦で本塁打。日本選手、日本と縁の深い選手でもある。動画の最後には「待っていてください!」と日本のファンにメッセージを送って締めくくった。(神田 佑)

 ◆ジャスティン・スモーク 1986年12月5日生まれ、米サウスカロライナ州出身の34歳。サウスカロライナ大から08年ドラフト1巡目指名(全体11番目)でレンジャーズ入団。10年にメジャーデビューし、同年途中にマリナーズ移籍。15年からブルージェイズでプレーし、17年には球宴にも選出された。60試合制の昨季はブルワーズとジャイアンツで計36試合に出場し5本塁打。1メートル93、100キロ。左投げ両打ち。

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