龍谷大平安、極寒でも熱い初練習 テーマは進化「夏にガラッと変わったところを見せる」

[ 2021年1月8日 20:41 ]

ミーティングでナインを激励する龍谷大平安・原田監督
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 龍谷大平安(京都)が8日、京都市内の龍谷大平安ボールパークで今年の初練習を行った。テーマに「進化」を掲げ、力強く始動した。

 昨年12月27日以来の全体練習。原田英彦監督(60)はウォーミングアップ前に円陣の中心で「進化を遂げなくてはならない。強い年はチーム力が強い。いろんな(長所を持つ)選手がいて、一つの組織になれる」と諭すように話した。京都1位で出場した昨秋近畿大会は、準々決勝で優勝した智弁学園(奈良)に敗れ、今春選抜大会選出に当確ランプを点すことはできなかった。「春に出られればいいが、夏を目指して進化を遂げ、ガラッと変わったところを見せたい。秋は力がなく、特にセンターラインが弱かった。平安は守備から。そこを強化しないといけない」とプランを話した。

 吉田元主将(2年)も「智弁学園は負けていても、向かってくる気持ちが強かった。押されたときに押し返すのは気持ち」とメンタル面の「進化」を課題に挙げた。新型コロナウイルス感染拡大による、昨年3月初旬から約2カ月半の休校期間中には、広島市内の実家に戻り「振る力」をテーマに個人練習に取り組んだ。1キロ超のマスコットバットでの素振りは長いときで3時間に及んだ。

 「納得できるスイングができるまで、終わりませんでした」

 今秋公式戦は8試合の出場で打率・484。2本塁打、15打点はいずれもチームトップと取り組みの成果を出した。選抜大会出場がかなえば「頂点を狙うしかない。優勝が目標」と言い切る。「進化」をテーマに、心身ともに鍛え上げながら、吉報を待つ。

 原田監督は「初日から普通に練習すると伝えていた」とし、氷点下の極寒の中、選手の動きをじっくりと確認した。春41回、夏34回の甲子園大会出場で計4度の優勝、通算103勝を誇る名門が着実に新しい年のスタートを切った。

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