前日不戦敗のソフトバンクJrが「価値ある1勝」 NPBJrトーナメント

[ 2020年12月30日 19:18 ]

NPBジュニアトーナメント第2日   敗者復活戦・ソフトバンクJr4―2ロッテJr. ( 2020年12月30日    神宮 )

4回から2番手で登板し、1イニングを三者凡退に抑えたソフトバンクジュニアの橋本輝桜(るく)さん
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 コロナ禍により1日遅れた初陣で、ソフトバンクJrが躍動した。

 1点を追う初回。相手投手の暴投から逆転すると、5番・城野慶太捕手の右翼線三塁打から貴重な3点目を奪った。4回にはチーム唯一の女子・橋本輝桜(るく)選手が1イニングを3者凡退に抑え、チームにリズムをつける。池田聖摩主将は最終回(7回)に登板。無死一、二塁とされながら無失点で切り抜け、価値ある白星をもぎ取った。

 「うれしかった。昨日から切り替えて、きょうは神宮で絶対勝ちたかったから」と池田。前日チーム関係者から新型コロナウイルス感染者が出たため、予定されていた巨人Jr戦は不戦敗に。チームも宿舎から一歩も出れず「缶詰」を強いられたが、自室でグラブを触りイメージを膨らませたという。橋本も「低めに全部集められた」と笑顔で首脳陣の教えに感謝した。

 帆足和幸監督は「昨日は一日、何もできなかったから、子供の体調が心配だった。試合前に“やるかやらないかではなく、やるしかない”と伝えたけど、よく頑張ってくれた」と感無量の面持ちだ。城野が「将来は絶対、ソフトバンクの選手になりたい」と夢を明かすと、指揮官はうれしそうにうなずいた。

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2020年12月30日のニュース