日本ハム・渡辺 「直球破壊」 3割の壁も破壊だ

[ 2020年12月30日 10:18 ]

壁をぶっ壊す!?バズーカを手に来シーズンの活躍を誓った渡辺
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 日本ハムの渡辺諒内野手(25)が本紙の単独インタビューに応じた。今季は得意の直球打ちから「直球破壊」の異名も定着。2年連続で規定打席に到達し、打率は7年目でキャリアハイ、チームの右打者ではトップの・283と不動の二塁手への階段をまた一歩上がった。来季の個人的な目標は打率3割。3割達成へ、破壊すべき壁を打ち明けた。

 ――今季は異名の通り、直球打ちが注目された。
 「序盤はいろいろ考えすぎて調子が上がってこなかった。2軍時代から直球をしっかり打ち返すことを意識してやってきていて、直球をしっかり打ち返せるように(練習で)振り込んだので、中盤以降は直球をしっかり打てたことが打率として残ったと思う」

 ――直球打ちの原点は。
 「元々直球が好きで、小さい頃から直球を狙って打っていました」

 ――キャリアハイの打率を残せた要因は。
 「逆方向へ打つというのは今年1年考えてやっていた。練習からでも引っ張らずに逆方向を意識していた。今年は逆方向への打球が去年より増えたと思う(表参照)。そこが最終的な率として残ったのかなと思っている」

 ――球種別で直球の打率が・323。球速帯別では145~149キロが打率・338と良かったが、150キロ超は・250だった。
 「優勝したソフトバンクは出てくる投手がほとんど150キロ超の球を投げる。それを打てなかったのは悔しい面もある。直球もそうだけど、今年は変化球を意識させられて(追い込まれてから)直球でズドン(と見逃し三振)というのもあった。どんな相手でも真っすぐを打てるように練習して、気持ちの整理もしっかりできるようになりたい」

 ――打率3割へは、フルカウントの打率・093も課題か。
 「そこは今年ずっと思っていた。四球が取れていれば打率も上がったと思う。追い込まれてもフルカウントまではもっていけているけど、どうしても打ちたい気持ちが強くてボール球を振らされたこともあった。近藤(健介)さんからも“フルカウントは打者有利じゃない”と言われている。気持ち的に四球でいいという打席もあるが、厳しいところはファウルにしないといけないし、難しい」

 ――球速帯別では135~139キロが・197と低打率だ。
 「カットボールとかツーシームとか直球の軌道からちょっと曲がる球だと思うので、強引に打ち過ぎてゴロになっている。(打者の手元で動く球を得意とする)西武のニールとか相性が悪い(通算20打数4安打で打率・200)のでそういうところがあるのかな。打つ方向を考えたり、しっかり対策をしていきたい」

 ――守備面では今季8失策。守備が向上すれば打撃にも好影響を与える。
 「それはある。本当は失策しても切り替えないといけないけど、まだ切り替えが下手。守備でミスをしたら、その日の打撃が良くない。守備が良くなれば気持ちよく打席に臨めて、打撃に生きてくる。投手、ベンチから信頼される二塁手になりたい」

 ――来季の目標を。
 「打率3割、2桁本塁打は打たなくちゃいけない。チームとしては強いソフトバンクを倒さないと優勝できないので倒したい」

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2020年12月30日のニュース