ソフトB退団の田城、オリックスから育成オファーに「ホッとはしてます」

[ 2020年12月30日 05:45 ]

ソフトバンクを自らの意思で退団した田城はオリックスから育成でのオファーを受けた
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 今季限りでソフトバンクを自らの意思で退団した田城飛翔外野手(21)が29日に放送されたTBS「プロ野球戦力外通告」(後11・30)に出演した。

 田城は育成契約の現状を打破するため、来季契約の打診があったにも関わらず、自らの意思で退団。「トライアウトを受けるってことは野球を辞めないといけない確率がある。それを考えた上でも挑戦したい気持ちがあった」と語った。そのリスクを背負ってでも、自身の可能性に懸けてトライアウトに臨んだ。

 16年の育成ドラフト3位でソフトバンクに入団。類まれなバットコントロールを武器に昨年、2軍で最多安打のタイトルを獲得。チームメートの中村晃(31)は「バットに当てることやヒットを打つ能力はすごく高い」と称賛するほど。それでも支配下契約を勝ち取ることができず「悔しいというかイライラというか。この結果を残してダメならどうするんや」と葛藤した。

 今季はケガもあり思うような結果を残すことができなかった。昨年、育成で同い年の長谷川宙輝(22)がソフトバンクからヤクルトに移籍し、今季1軍で結果を残したことで刺激を受けた。「それも大きい。他球団だから出られるという甘いことは考えていないけど、選んでもらいたいというのでトライアウトを受ける」と心境を語った。

 迎えた今月7日のトライアウト当日。1打席目は死球。2打席目は内角の変化球に詰まらされ二飛。3打席目は左腕から中前打。4打席目は三振だったが4打数1安打と最低限のアピールを果たした。

 そして、その日の夜に田城のもとに関西のクラブチームから連絡があったが、プロ野球の支配下選手としてのオファーを待った。そして翌日夕方に、オリックスから育成選手としてのオファーがあり「目指すところは支配下ですけど、オファーをもらったのでホッとはしてます」と安どした。「野球続けられそうかな」と笑顔で家族に報告し、オリックスへの入団を決めた。

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2020年12月30日のニュース