阪神・矢野監督 井上に「引き出し増やせ」 大山、ヤクルト村上ら好打者からヒント盗め

[ 2020年10月18日 05:30 ]

<神・ヤ 雨天中止> 矢野監督(右)の前で打撃練習をおこなう井上(撮影・大森 寛明)
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 本拠地でのヤクルト戦が中止となった17日、阪神の矢野燿大監督(51)が16日の同戦でプロ初安打を記録したドラフト2位・井上広大外野手(19)に対し、同じ右の長距離打者で、本塁打王争いでトップに立つ大山らを観察し、打撃での「引き出し」を増やすことを求めた。将来の主軸候補として大山と本塁打キングを争うことを夢見ながら“英才教育”を続ける。

 午後2時の開始予定時刻を大幅に遅らせてまで開催を目指したヤクルト戦は、天候不良により日本野球機構(NPB)の判断で午後3時35分に中止が決定。スタンドで泣き出す女の子の姿も見られ、戦闘態勢に入っていた矢野監督は「やりたかった。ファンの人にも長い時間待ってもらった。子供たちが(雨に)濡れている姿を見たらさ…」と思わず本音を漏らした。

 冷たい雨に打たれながら試合開催を願ったファンにとっては無情の雨。リーグ優勝が絶望的な状況下でも球場で応援する虎党のお目当ての一つが井上の存在だ。16日のヤクルト戦では代打で出場しプロ8打席目で待望の初安打を適時二塁打で飾った。“記念日”から一夜明けたこの日、試合開始を待つベンチ内で指揮官の話に耳を傾ける光景も見られた。

 「俺も気づいてることは言っている。外からバットが出るような感じがあったから、ちょっと手を動かしながらインサイドアウトを使うというのを勉強しないと。だから“悠輔を見といてみ”と。そういう話はした」

 指揮官が「お手本」に挙げたのが大山。現在はリーグトップの26本塁打で、巨人・岡本と本塁打王争いを展開しているが、入団から昨季までの3年間は苦しみ、4年目にして大きく成長した。将来の4番候補にも、1軍で貴重な経験をすると同時に「見て学ぶ」ことの重要性も説いた。

 「見るのも勉強。(大山)悠輔を見るのもそうやし、他のチームの打者がどうしているとか、(ヤクルトには)村上とか他にもいい打者はたくさんいる。今はいろんなことにチャレンジして引き出しを増やしていくのが大事」

 期待は高いが、現段階で大きな戦力になるとは考えていない。将来を見据え、どうすればチームの戦力となり、本塁打王を狙える中心打者になれるのかを井上自身が明確に知ることを望む。残り20試合。“英才教育”はすでに始まっている。 (山本 浩之)

 《記念球&バットは歴史館で展示》井上のプロ初安打のボールとバットが17日から甲子園歴史館に展示された。井上は「ファンの声援があり打つことができましたし、あの声援は一生忘れられないものになりました。ボールとバットを歴史館に展示いただけることになって、ファンのみなさんに見ていただけることは僕自身もすごくうれしいこと。たくさんのファンの方々に見ていただきたい」とコメントした。11月15日まで展示される。

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