福岡大、58度目V “プロ注”北九大・益田を攻略 先発・村上1失点完投

[ 2020年10月18日 06:28 ]

九州六大学野球秋季リーグ最終週1日目   福岡大4―1北九大 ( 2020年10月17日    西南大田尻グリーンフィールド )

<北九大・福岡大>最終日を待たずに1年半ぶりの優勝を決めた福岡大の堀監督(前列中央)とナインは笑顔
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 福岡大が北九大を4―1で下し、通算8勝1敗で19年春以来となる58度目の優勝を決めた。主将を務める永江大樹内野手(3年)が2本の長打で打線を引っ張り、先発・村上幸人投手(2年)が1失点完投した。福岡大は11月7、8日の九州大学野球選手権に出場する。

 新型コロナウイルス感染防止のため歓喜の輪も胴上げもなし。特別なシーズンの優勝に福岡大の堀壮太監督は「無事にリーグ戦をやれたことが一番。運営の学生スタッフに感謝したい」と感慨を込めた。春季リーグは中止、夏場の1カ月はグラウンドが使えず全体練習はできなかった。この間、堀監督は120人の部員に体調管理アプリによる日々の健康チェックを義務づけた。「自己管理の意識が高まりチームに一体感が出てきた」と指揮官は振り返る。

 自粛期間に右腕・村上は「自宅で20キロのダンベルを使った筋トレとシャドー投球を続けた」と地味な練習に取り組み、この日も9回1失点。今季5勝(1敗)を挙げてリーグ最多勝を決めた。主将の永江は「練習再開後は短時間で集中して効果的にしようと心がけた」。練習時間や実戦の不足をナインは意識改革で乗り越えた。

 プロ注目の北九大・益田を攻略してのV決定。村上は「リーグで一番いい投手に投げ勝とうと頑張った」と言い、永江は「昨秋に2回負けているので絶対打とうと思った」と2回に先制点を生む二塁打、9回は適時三塁打で3点目を挙げ、リベンジした。次は九州大学野球選手権。永江は「神宮大会は中止になったが九州一になって終わりたい」。特別な秋を有終の美で飾るつもりだ。

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2020年10月18日のニュース