東海大硬式野球部員、大麻使用…なぜ、大学運動部で不祥事が相次ぐのか

[ 2020年10月18日 06:30 ]

<東海大・硬式野球部会見>硬式野球部の不祥事を発表した記者会見(撮影・島崎 忠彦)
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 今年に入り相次ぐ大学運動部の不祥事を受けて、麻薬犯罪や芸能人の薬物使用に詳しい元麻薬取締官、広畑徹氏(63)に話を聞いた。

 運動部員の場合、コロナ禍で、練習や試合ができないストレスが要因になったと考えられる。

 リラックスできるほか痛みを和らげる効用があり、ケガを抱えた選手は効き目を実感できる。首謀者がネットなどで手に入れて、徐々に広まったのではないか。先輩、後輩の断れない事情もあっただろう。

 大麻はグラム単価5000円から1万円で取引されている。1グラムで5センチの巻き紙を3本吸えて、初めてでもすぐ高揚感を味わえる。安価で手に入るので罪悪感も薄く大学生の使用者が増えている(警察庁の調べでは2019年、大麻関連の摘発者は前年比743人増の4321人で6年連続増加。年齢層別では20代が最多の1950人、20歳未満は3番目に多い609人)。芸能人の「大麻は害がない」ような誤った発言も、拍車を掛けている。

 常習者になれば、漢字が書けなくなるほど学習能力が落ち、幻覚が見え勤労意識も失う恐ろしい麻薬である、と教育を徹底する必要がある。

 【大学運動部と大麻】
 ☆関東学院大ラグビー部 07年12月、3年生部員2人が部の宿泊施設で大麻を栽培したとして、大麻取締法違反(栽培)で逮捕。同部員以外の12人が大麻吸引で書類送検された。関東大学リーグ3連覇を目前に6カ月の対外試合自粛、大学選手権も出場辞退。春口監督が引責辞任した。
 ☆日体大陸上部 09年3月、大麻取締法違反の疑いで3年生部員の合宿所の部屋を家宅捜索。大麻を植えていた鉢、吸引器具が見つかったが、現物がなかったため逮捕には至らず。しかし吸引したことは認め、その後に退学処分。
 ☆日大ラグビー部 20年1月、東京都渋谷区の路上で大麻を所持したとして、部員1人を現行犯逮捕。警察官が不審な様子に気づき、職務質問をして発覚した。大学側は逮捕を受け、部の無期限活動停止を発表。日大の公式サイト上で声明文を出した。
 ☆近大サッカー部 20年10月、2~4年生部員5人が大麻を使用したと発表。別の部員からコーチに「大麻を使っている選手がいる」と連絡があり、全部員62人に事情を聴き、5人が名乗り出た。開催中の1部リーグ戦を辞退。問題発覚後、部は無期限活動休止。

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