ロッテ・藤原 史上3人目プロ2号も先頭弾!主力4人1軍復帰で緊急昇格組が存在感!

[ 2020年10月17日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ5―1日本ハム ( 2020年10月16日    ZOZOマリン )

<ロ・日>1回無死、藤原は右中間ソロ(撮影・小海途 良幹)
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 ロッテの藤原恭大外野手(20)が16日、日本ハム戦に「1番・左翼」で先発出場し、14日のプロ1号に続き、またも初回に右中間席に先頭弾をマーク。1、2号がともに先頭弾はプロ野球史上3人目の快挙となった。新型コロナウイルス集団感染で離脱していた主力4選手が1軍に復帰した試合で高卒2年目の20歳が躍動。4ゲーム差の首位・ソフトバンクを必死に追う。

 なかなかお目にかかれない先頭打者アーチを放つのは難しいのだろうか…。いや、違う。藤原は「一番打ちやすい」と力を込める。

 「1打席目が一番、頭も体もフラットな状態。(試合前から)1打席目に合わせて準備しているので…」

 確かにその通りだ。体力的にも余裕がある。理由はもう一つ。打者ではなく、投手側の問題だ。「立ち上がりなので投げてくる球も直球が多い。(先頭弾は)高校の時から意識していた」と明かす。大阪桐蔭時代に通算32本塁打をマークした20歳は「1打席目の1球目から狙っている」と改めて口にした。

 14日の楽天戦で初回に涌井からプロ初アーチを飾った。プロ1本目が初球先頭弾は球団初だったが、その2日後も球史に名を刻んだ。8試合連続で1番起用されると初回、2ボールから杉浦の139キロ直球を右中間席へ。プロ1号と2号がともに先頭弾は、史上3人目の快挙だった。

 甲子園春夏連覇の勲章を引っさげて入団した昨季は開幕スタメンこそ果たしたが、6試合の出場に終わった。球団は今季も2軍で実戦経験を積ませる方針だったが、コロナ禍で主力が大量離脱し状況が変わった。今月6日、若手を中心に11人が緊急昇格。藤原も名を連ねた。その日は高部が1番で先発出場したが無安打で、翌7日は藤原が出場。1安打に送りバントも成功させ1番に定着した。そこからこの日まで8試合連続で先発出場。この日は3回も右前打を放ち、打率・333だ。

 すでに緊急昇格組の5人が2軍に戻っている。この日から角中ら数人の主力が戻り、外野のスタメン争いも激化するが、井口監督は「恭大は今一番調子いい。レギュラーに近づいている」と認める。

 「次も今までと同じように自分のスイングをするだけ」と藤原。プロ3号も先頭弾ならプロ野球史上で初となる。急成長を続ける20歳なら、それも夢ではないと思えてしまう。(横市 勇)

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