DeNA・佐野 5戦連発!「ポパイ」長田&「オバQ」田代らレジェンドに並んだ!

[ 2020年10月17日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA2―1巨人 ( 2020年10月16日    横浜 )

<D・巨>8回無死、右越えソロを放った佐野はナインに迎えられる(撮影・島崎忠彦)
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 愛称「サノス」のDeNA・佐野が「ポパイ」に並んだ。0―1の8回に右翼席に運んだ貴重な同点ソロは、球団タイ記録の5戦連続アーチ。13年のブランコ以来の快挙に「凄くうれしいし、5試合連続で本塁打が出ていることに驚いてます」と控えめに喜んだ。

 5試合連続弾で球団では「オバQ」と呼ばれ親しまれた田代(現チーフ打撃コーチ)、「男・村田」こと村田(現巨人2軍野手総合コーチ)らと肩を並べたが、左打者では「ポパイ」の愛称を持つ長田が68年に記録して以来52年ぶり。ホワイトボードなどにロペスと名前が並ぶことが多く、誰かがいたずらで書いたことが発端で「サノス」というニックネームが付いた佐野はホウレンソウを食べなくても超人的な力を発揮してチームを救った。

 7回まで両軍無得点も8回に1点を先制された。直後の攻撃で敗色ムードを振り払う。「完璧でした」と大江の初球を強振し、同点の20号ソロ。その後の逆転劇につなげ「絶対に塁に出る気持ちで打席に立って最高の形になった」と胸を張った。

 昨季までのプロ3年間の通算10本塁打は全て右投手から。レギュラー1年目で4番も任される今季はこれが左投手から6本目だ。ラミレス監督も「レベルスイング、インサイドアウトもできている。(相手投手の)右左が関係なくできているので、結果が出ている」と成長に目を細める。

 日本記録は7試合連続。「期待しないでください」といつも通りお立ち台で笑った佐野だが、田代コーチは真顔で言う。「記録は更新することが大事。王さんやバースの7試合連続を目指してほしい」。首位打者争いも独走する4番のバットに、誰もが期待している。(町田 利衣)

 ≪52年ぶり快挙≫佐野(D)が11日の阪神戦から5試合連続本塁打。DeNAの5試合連続本塁打は68年長田幸雄、77年田代富雄、04年ウッズ、08年村田修一、13年ブランコに並ぶ6人目の球団タイ記録。左打者では前記の長田以来52年ぶり2人目となった。佐野は今日の巨人戦で6試合連続の球団新記録に挑戦する。なお、プロ野球記録は72年王貞治(巨)と86年バース(神)の7試合連続。

 ≪長田幸雄という男 金網よじ登り観客席へ飛び込んで退場処分≫61年に大洋(現DeNA)入団。いかつい風体で「ポパイ」と呼ばれ、通算802安打、78本塁打をマーク。熱血漢で64年7月12日の巨人戦(川崎)では左翼の守備位置で酔客からウイスキーの瓶を投げられ、激高。外野の金網フェンスをよじ登り、ユニホーム姿のまま観客席へ飛び込んで退場処分となった。

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