阪神ドラ2・井上 プロ初安打&初長打 掛布以来の球団高卒新人野手初打点!「この1本をきっかけに」

[ 2020年10月17日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5―0ヤクルト ( 2020年10月16日    甲子園 )

<神・ヤ>8回、井上は右中間にプロ初安打となる適時二塁打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 甲子園初登場で、虎党のハートをわしづかみにした。阪神ドラフト2位・井上が、通算8打席目で待望の初安打初打点。これまた初のお立ち台では、泣かせるセリフをマイクに乗せた。「ドラフト2位の井上広大です。阪神タイガースを日本一に導けるように頑張るので、応援よろしくお願いします」。1万1605人の観衆からは、大歓声が降り注いだ。

 「何としても食らいついて、次につなごうと。感触としてはよかったです」

 見せ場は4―0の8回無死一塁で訪れた。西勇の代打として登場。2球で追い込まれたが、ファウル2球で食い下がった。久保の5球目は、外角ツーシーム。持ち前のフルスイングで右中間を深々と破る適時二塁打を放つと、矢野監督からは「お世話になった人に対しても喜んでもらえる1本」と祝福された。

 猛虎の歴史に次々と名を刻んだ。球団高卒新人野手が安打を放つのは、97年浜中以来23年ぶり。打点は74年掛布以来46年ぶりだった。だが、聖地の申し子は、レジェンドに肩を並べただけでは飽き足らない。甲子園初打席での安打となれば、66年のドラフト制以降では初の快挙。やはり、ただ者ではない。

 自らの手で試練を乗り越えた。初出場の14日中日戦は3打数無安打。翌15日も4打数無安打と、レベルの高さを痛感した。それでも前を向けたのは「打てなくて当然」という、良い意味での割り切りがあったから。そのヒントとなったのは、1年先輩・小幡からの助言だった。「周りに流されないように」。春季キャンプ後にもらったひと言を胸に秘め、快音につなげた。

 「この1本をきっかけに、これからも前を向いてスタートラインだと思って頑張っていきたい」

 4番候補が描くサクセスストーリーは、まだ序章に過ぎない。2020年10月16日。輝かしい未来が幕を開けた。(長谷川 凡記)

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