阪神・大山 4の4固め打ち!3割30本&三塁打王へグイッ!

[ 2020年10月17日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5―0ヤクルト ( 2020年10月16日    甲子園 )

<神・ヤ>5回大山は左前適時打を放つ(撮影・平嶋理子)
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 “キング”の持ち味はアーチだけじゃない。阪神の大山が、昨年7月17日以来となる4安打。ヒットパレードを奏でて聖地を沸かせた。

 「1打席、1打席、大事にやってますし。打たなくて良い打席はないのでそういう意味では本当に良かった。その中でも打点、走者がいる所で返せたというのはすごく大きかったと思います」

 2回の第1打席に遊撃内野安打を放つと、見せ場を作ったのは4回だ。先頭打者で歳内の直球を右翼線へ打ち上げた打球はヤクルト・山崎のダイビング及ばず。ボールがファールゾーンを転がる間に一気に三塁を陥れると、梅野の適時二塁打で先制のホームイン。今季5本目の三塁打を記録しリーグ1位・京田に1本差に迫った。

 前半が好機演出なら、中盤以降は4番としての勝負強さを見せつけた。5回は1死一、二塁から左前適時打。7回1死二塁ではもうひと伸びで本塁打という、中堅フェンス直撃の適時二塁打と立て続けに追加点を叩き出した。2打点を加えた今季72打点はビシエドに並びリーグ2位。78打点で1位の岡本を追いかける。

 「打点がチームの勝利に一番直結する数字だと思っているし、そこを稼ぐのが自分の仕事」。打率も・297まで上げてきた頼もしい主砲の快音連発に、矢野監督も「本当に状態が上がってきてるので、3割30本っていうところをしっかり目標にできる」と更に上のステージへ駆け上がることを望んだ。

 8回にプロ初安打初打点を記録したルーキー・井上には「広大がこの先、力をつけていくために自分もしっかりサポートしていかなければいけない。一緒にタイガースが強くなるようにやっていければ」と将来的な“共闘”も力強く宣言。4番の風格漂う夜になった。(遠藤 礼)

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