ヤクルト・歳内の祖母・初子さんが育てた“歳内記念館”

[ 2020年10月17日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト0―5阪神 ( 2020年10月16日    甲子園 )

<神・ヤ>先発する歳内(撮影・後藤 正志)
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 ヤクルト・歳内の生まれ故郷、兵庫県尼崎市に祖母・初子さんが営む店「さいうち酒店」がある。その店舗兼自宅の壁は孫の写真パネルや紙面が飾られている。

 初子さんは誰よりも歳内のファンだ。投げた翌日にはスポーツ紙を必ず購入。熟読し、最後はスクラップする。阪神1年目でプロ初登板となった12年9月2日の広島戦やソフトバンクと対戦した14年の日本シリーズでのマウンド、今季途中まで所属した独立リーグ・香川の記事まである。写真は中学時代の宝塚ボーイズや聖光学院時代のものまであり、さながら「歳内記念館」といえる。

 NPB復帰を夢見て香川で必死に生活していた歳内に魚料理や梅干し、キムチなども定期的に送った。ヤクルト入団の記事も、もちろん入手した。この日、聖地で古巣相手の白星を挙げることはできなかったが、降板時には苦労を知るファンからたくさんの拍手を浴びていた。テレビ観戦していた初子さんは、そんな孫の姿に胸を熱くしたことだろう。(ヤクルト担当・川手 達矢)

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2020年10月17日のニュース