ソフトB・石川、連勝11でストップ「ズルズルと投げてしまった」“天敵”ロッテに3連敗0・5差

[ 2020年9月7日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2-4ロッテ ( 2020年9月6日    ペイペイD )

<ソ・ロ12>5回1死二塁、先制を許し肩を落とすソフトバンク石川(撮影・岡田 丈靖)
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 天敵ロッテに止められた。ソフトバンクの石川柊太投手(28)は6日、ロッテ戦で黒星を喫し、一昨年から続いていた自身の連勝が11でストップした。7回を投げて被安打3も、その3本を5回に集中され一挙4点を失った。2位・ロッテに本拠で同一カード3連戦3連敗を喫し、0・5ゲーム差に迫られた。

 5回に2点を先制され、なお2死一塁。4番・安田に右中間席に2ランを運ばれた石川は、こみ上げる悔しさで唇をかんだ。この回の4失点が響いて今季初黒星。18年8月7日のロッテ戦から続いていた自身の連勝は11でストップした。

 「先頭(打者)を出さないように、という気持ちが強すぎた。点を与えたのは5回だけでしたが、気持ちの整理ができないまま、ズルズルと投げてしまった。もっと打者と勝負しないといけない」

 初回は2三振を奪い3人で片づけたが、2回から5回まで4イニング連続で先頭打者に四死球を許した。それでも4回までは無失点で切り抜けたが、5回につかまった。加藤に先制の中前打、菅野に左前適時打を浴びる。そして安田から被弾と止められなかった。菅野と安田には、得意とするパワーカーブを仕留められた。

 制球に苦しむ試合が続いている。8月16日のオリックス戦での自己ワースト7四死球に始まり、この日まで4試合で計17四球、3死球。降板後には工藤監督からアドバイスを送られた。「キャッチボールから考えてやっているように見えるんですがね。“少し、ひと呼吸置いて投げたりすると、また違った形になって面白いよ”と言いました」。テンポの良さが持ち味だが、単調にならないようメリハリをつけることも大事だと説かれた。石川は「自分の投球をしっかり見直したい」と自分に言い聞かせるように話した。

 同一カード3連戦3連敗は昨年8月23~25日のロッテ戦以来。昨季は8勝17敗と大きく負け越したロッテに対し、今季も3勝8敗1分けと苦戦し、一気に0・5ゲーム差まで迫られた。「何か策を考えてあたっていかないと」と工藤監督。12試合を残すロッテ戦の対策が、3年ぶりリーグ制覇の鍵を握る。

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