侍・稲葉監督 墓前にささぐ金メダル誓う「立派な監督になったという報告が…」

[ 2020年2月12日 05:30 ]

野村克也氏死去

2000本安打達成セレモニーで恩師の一人である野村元ヤクルト監督(中)から花束を渡される、ヤクルト・宮本(右)と、同年に同じく2000本安打を達成した日本ハム・稲葉
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 侍ジャパンの稲葉監督は沈痛な面持ちで、恩師に金メダルをささげることを誓った。「五輪に勝ったら褒められるだろうな、と自分の中では思っていて。立派な監督になったという報告ができるよう、やっていきたい」と悲しみをのみ込んだ。

 ヤクルト新人だった95年から4年間、指導を受けた。法大4年時、息子で当時明大の克則(現楽天作戦コーチ)の応援に来た野村氏の目の前で2戦連続本塁打し、それが縁となり指名された。「野球人である前に、一社会人になれ」と人間教育を施され、準備の大切さを学び、2番打者として考える野球の奥深さを思い知らされた。

 昨年12月、誘われた会食の席に都合が付かず、最後に会ったのは18年1月だった。「もう話ができないのは本当に残念です」。墓前にささぐ金メダルで最高の報告を果たす。 (後藤 茂樹)

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2020年2月12日のニュース