広島・佐々岡監督「第6の先発出てこい!」遠藤&山口&アドゥワの“3番勝負”に期待

[ 2020年2月12日 05:30 ]

日南キャンプの手締めを終え引き揚げる佐々岡監督(右から2人目)(撮影・奥 調)
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 広島は11日、宮崎・日南での1次キャンプを打ち上げ、あす13日からの2次キャンプに備え沖縄に移動した。佐々岡真司監督(52)は、14日からの練習試合3連戦で結果を残せなかった選手を2軍に降格させる可能性を示唆。先発候補の遠藤、山口、アドゥワが登板予定で「3番勝負」から先発6番手争いの生き残りをかけた本格サバイバルが始まる。

 これ以上、期待を裏切ることは許さない。佐々岡監督は日南キャンプを「順調だった」と振り返りながらも、懸念材料を鑑み、満点回答とはいかなかった。

 「期待していた、先発入りを目指す若い投手が結果を残してくれていないのは残念なところ。人数が減っていく中で1軍に残れるかどうかのサバイバルになる。もう一度、気を引き締めて競争意識を持ってやってほしい」

 野村が右腓(ひ)腹筋損傷で離脱したことで「先発6番手争い」が勃発するはずだった。しかし、9日の紅白戦に先発した遠藤は2回4失点(自責1)、山口は1被弾を含む2回3失点。10日に先発したアドゥワも被弾して2回2失点と、いずれも好内容を見せることができず。「秋からアドゥワを含めて(遠藤、山口と)期待していた3人。次は(1軍に)残れるかどうかのところになる」。猶予は短く、次回登板から結果を求める。

 生き残りへの第一関門はすぐに始まる。14日ロッテ戦(コザしんきん)、15日阪神戦(宜野座)、16日中日戦(北谷)の練習試合3連戦で、指揮官は「人数を減らす対象。結果、内容を見ながら生き残りをかけた戦いになる」と明言。結果次第では即2軍行きの可能性も否定しなかった。

 チームの対外試合初戦となる14日の先発を託された遠藤は「全力で結果を残すしかない。必死に、死にもの狂いでやる」と目の色を変えた。15日はアドゥワが先発予定。3連戦に中継ぎ待機する山口は「まだ取り返せるチャンスがある。はい上がりたい」と力強かった。2年ぶりのV奪回を目指す今季。開幕ローテーションを充実させられるかは、若手の奮起にかかっている。(河合 洋介)

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2020年2月12日のニュース